台湾に行こうって話をしたあと、数日連絡をとらずにいた。
私:元気かい~?
おきてよー
たすけてよー
浮気男:元気だよ笑
こっちのセリフだし
私:なんで?
浮気男:元気かー?って
私:元気じゃない
うちとうとう人殺しになっちゃうよ。
浮気男:どした(・・;)!
私:こどもができた
浮気男:あー...>_<...
私:うちも一緒に殺してくれないかなぁ
浮気男:誰の!
私:たぶん居酒屋で知り合って2回しか会ってない人かな。
医者の子の可能性も無きにしも非ず。
浮気男:医者って?
そんな複数いるの?
私:〇〇病院の先生と12月末くらいからプライベートで会ってて。
2人のどっちかなんだけど、タイミング的には居酒屋の方が濃厚かな。
居酒屋の人はあり得ない人だったからそれ以降会ってなかったのに。
浮気男:ゴム着けてないの?
私:つけなかった。
浮気男:なんでょ
私:男任せだったから。
浮気男:居酒屋は東京の!?
私:水戸
浮気男:なんで水戸に来てとか、旅行行こうとか言うの?
私:過去を知った上で一緒にいてくれる大事な人だから。
浮気男が1番合ってると思うから。
浮気男:お互い様じゃん。
そー思ってるんなら、簡単な関係しないでよ。
しても最低ゴム使うくらいの責任感くらい持ってよ。
私:浮気男がどう思ってるかなんて聞いたことないし、知らないもん・・・
ゴム使わなかったのは自業自得だと思ってる。
もうしない。
浮気男:聞いてないからしていいわけじゃないじゃん。
もうしょーがないんだから秒病院いくしかないでしょーよ。
私:確かに。
昨日病院行ったら、エコーではまだ見えないって言われた。
浮気男:うーん。待つしかないのかな。
私:そうみたい。
10日後くらいに来てくださいって言われた。
浮気男:んーまだわからないんだよね。
私:でも妊娠反応は出てるから、受精はしたけど、
うまく育つかはこれからってことなんだと思う。
浮気男:市販の?
私:市販のも病院のも。
浮気男:そっか~。
私:浮気男に内緒にして台湾に一緒に行けないと思ったから言った。
台湾やめようか。
浮気男:そかそか。ありがとう。
んー。そだね。別に台湾じゃなくても良いんだし。
国内で近くならすぐ取れるんだし。
落ち着いたらね。
仕切り直しだー。
2人の中で同棲することが決まって1か月後、初めてのデート。
ビワ狩りに行った。
浮気男くんから手をつないでくれて、思いの外ドキドキした。
同棲(結婚)するにあたり、1つ不安なことは「恋愛感情になれるか」だった。
15年前、知り合った当初はあった恋愛感情。
その後振られたり、断ったりして、感覚は完全に友人になってしまっている。
今更、恋人になれるんだろうか・・・
でも実際は大丈夫だった。
浮気男くんは私を「彼女」として扱ってくれて、とてもやさしかった。
今までも優しかったけど、何かが違った。
それを感じて私はドキドキした。
自然と「彼女」になれた。
秋に引っ越すことを考えるとそろそろ親に面通しした方がいいなと思い、
7月に我が家にパズルゲームをしに遊びに来てもらうことにした。
これは、同棲の挨拶とかではなく、単に遊びに来てもらうこと、親に彼の雰囲気を
知ってもらうことが目的のつもりだった。
母親に「遊びにくるから」と伝えると、矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
「何してる人?」「大学は?」「実家はどこ?」「兄弟は?」・・・etc
そして案の定引っかかられる。
出身大学と今の会社の規模の差に。
なぜその会社??
無駄に国立大を出ているので、不自然な経歴。
そこから母の妄想で大騒ぎをする。
「部落出身に違いない!」
実家の住所まで教える羽目になる。
部落出身じゃないなら、本人がよっぽど変なのか・・・
母は大混乱。
仕方なく、情報を少し開示した。
教職やってたんだけど、ちょっとバランス崩して辞めた、と。
大騒ぎはするけど純粋な母である。
「そーいうこと!!」
「教職やってたのね(安心)」
安心するのもつかの間、今度は家柄を気にし始めた。
「奨学金とかもらってるんじゃないかしら・・・」
「親は何をしている人なの!?」
もうとにかく彼の背景を気にする。
こんな大興奮で、マイナスな目で勘ぐってる状態で、彼を連れてきていいものだろうか・・・
こんな状態で会っても、いい態度で会ってもらえないかもしれない。
とても不安になった。
藁にもすがる思いで、「遠隔で人の意識を書き換えます」という気功師に依頼までした。
彼が来る当日の朝、母は私の部屋に来て
「奨学金ある人と一緒になると、いろいろ大変よ!!」と言ってくる。
私は前日に彼に「奨学金はもらってない」と確認していたので、
その事実を母に伝えた。
すると手のひら返しで「そーなの!!!彼のご両親は頑張ったのね!」と。
一気に歓迎モードに入った。
それまで不機嫌でまったく来客を迎える準備をしようとしてくれなかったのに、
一緒に部屋の掃除をしてくれ、お茶菓子の準備やらなんやら。
彼が来ると、上機嫌に出迎えてくれた。
自室でパズルゲームをする前に居間でお茶することに。
すると父から企業面接のように質問がいくつも飛んできて、もはや世間話や雑談ではない。
完全に圧迫面接だ。
彼は本当に頑張って苦痛な半日を過ごしてくれた。感謝でいっぱいだった。
帰りにひたすら「疲れた、疲れた」と言っていた。
彼はもともと社交性があり、明るい。
その人柄が母へ安心感を与えた。
「この人なら安心だわ!結婚式はどうするの!?」
逆に、父は不信感をもった。
「バランスを崩すようなタイプには見えないけどな・・・」
のちに父のPCの検索履歴を確認すると「名前・地元名」「名前・大学名」で検索をかけていた。
普段おとなしいけれど、母とは違い社会に出ていただけあって鋭い。