神様はいる
その少女は生まれつき身体が弱く
運動はおろか長時間歩くことも医者から止められているほどだった
一年のほとんどを病室で過ごし
空を自由に飛び回る鳥を窓から眺めるのが数少ない楽しみのひとつだった
いまわの際に彼女は言った
「私、生まれ変わったら鳥になりたいな・・・篭の中の鳥じゃなくて、自然のなかを自由に・・・」
そして彼女の魂は肉体と分離した
魂は天界の転生課・魂待機室に誘導され、転生の時を待つ
通常は課の担当が次代の転生先をランダムで割り振りするのだが、
この少女の場合、運がいいことに神様が最後の言葉を聞いていた
「彼女は走ることさえ許されず、そして長い間、病室という篭の中で生きてきた・・・
鳥になりたいという願い、痛いほどわかる」
担当に命じ、彼女は鳥に生まれ変わることが出来た
ダチョウに・・・