監督 キャリー・ジョージ・フクナガ
原作 シャーロット・ブロンテ
孤児だったジェーンは裕福な伯母に引き取られるが愛情を注がれることなく疎ましがられ、寄宿学校へ入れられる。
そこでも不当な扱いをされ続けるが、決して屈せず、気高く信念を貫き通したジェーンは成長し、ある名家の家庭教師という職を手に入れる。
徹頭徹尾、己の道徳に恥じないようにとする姿勢や、屋敷の主人に傅く様子などとてもいじらしく、初めて愛し愛される喜びを知ったジェーンをただただ応援したい気持ちだった。
主人ロチェスターに隠された衝撃的な秘密。
受け止められない、でも愛している。
電気のない時代、蝋燭の炎だけで語り合う二人の様子も去ることながら、ジェーンの葛藤の演技には胸を締め付けられました。素敵な女優さんですね。
愛しているから、受け止める。
愛しているから、受け止められない。
この違いって一体何だろうと、初めてそんなことを考えた。
形而上的対象である心というのは、迫られた選択に対しての答えそのものにしか価値を持たないのかもしれない。
そこに含まれる意味や意図こそが真実であったとしても。
夜更けに訪ねて来たリヴァースにロチェスターを重ねてしまったということが、人道に反することを忌み嫌うジェーンのほんとうの気持ちであり、本音なのだ。
愛というのは、こういうことなのかもしれないですね。
それにしてもこういうラストには慣れていないので、久しぶりに笑みが漏れるようなラストシーンでした。
