兵庫県南部地震が発生した当時、私はまだ高校生で茨城県(牛久市)に住んでいました。
寝起きに目に飛び込んできた報道映像を目にした時の大きな衝撃は、テレビがあった部屋の様子や朝食が並ぶテーブルの隅々までもが鮮明に脳裏に復元できるほどのものでした。
あれから30年。
30年といえば、あと数年で弔い上げを考える時期に来ます。
弔い上げとは仏教では、三十三回忌に亡くなられた方の魂が天に召されるといわれており、以降の回忌の法要は行われなくなり、位牌はお焚き上げするといわれています。
特に小さなお子様を亡くされた親御さんでは、ご自身の手で位牌をお焚き上げに出す場面などもあることでしょう。
あまりに残酷すぎてどのような気持ちなのか想像もつきません。
こちらの写真は、大きな地震が起きた時に少しでも犠牲者を減らせるようにと、4ヶ月前に用意したチラシです。
本当に大事なことだけを書いてもA4両面が文字で埋め尽くされてしまう内容になるため、広告目的ではありません。
でも、発信者不明のチラシは受け手にとって気味悪いだけでなく、本当に正しいことなのか信用さえしてもらえないことでしょう。
名前を書けば震災に便乗した広告のように見えてしまい、どうすべきか4ヶ月近く考えているうちに制作途上のまま入稿日をすぎたものとなります。
最も大事なことだけ、ここに文章で書きます。
耐震性が極めて低い木造住宅が震度7の大地震に急に襲われても、2階にかけ上がれる程度の時間があることが殆どです。
いざという時に駆け上がれるように避難通路を日頃から片付けておき、階段の照明がペンダント照明の場合は天井直付けの照明器具に交換しましょう。
木造で小さく建て替えれば解体費込みで1300万円、大規模に補強する場合でも500万円、修理しやすい間取りで助成金を活用すれば200万円程度でも耐震補強はできますので、できれば頑張っていただきたい。
倒壊させなければ自分が助かるだけでなく、火災を広げる原因を1つ減らすことができたり、消防自動車や救急車が通る道を塞ぐこともなくなります。
でも、さまざまな事情でそれができない方も多いと思います。
建て替えるばかりが地震対策ではありませんので、持ち物を減らして床に物を置かないなど、できることをやっていただき後悔することがないようにしていただきたいと思います。

