大きな台風が直撃・・・となると思い出す令和元年房総半島台風。
当時はモノづくりの本拠地として使っていた南房総市にある別荘が冠水してひどい目にあったことを思い出します。
それと同じくらい酷かったことは、停電が1週間〜10日間続いたこと。
都市部では停電が起きても復旧に丸1日以上かかることは稀だが、連日の酷暑を思えばその1日でさえ命取りになることもあるでしょう。
冬でも停電が何日も続けばモバイルバッテリー程度の予備電源はすぐになくなってしまうだろう。
そんな時、キャンピングカーがあれば心強いです。

見た目はタダのタウンエースです。
いかにもな外観のキャンピングカーだと、道の駅に停めてると目をつけられやすくなるなります。
それから、高さ制限に引っかかってスーパーの地下駐車場に入れないことも多く、生活に使うのが難しくなります。

この車には、メインバッテリーとは別に生活用電力供給用に「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を積んでいます。
えっ?!炎天下にリチウムイオン電池?・・危なくないの?と思うでしょう。
リチウムイオン電池にはいくつか種類があります。
携帯電話やモバイルバッテリーなどの小型家電で使われているリチウムイオン電池は、安全性を少し犠牲にしてエネルギー密度(≒容量)稼ぎをしています。
一方でこのバッテリーはエネルギー密度を犠牲にして(とはいえこれだけ巨大であればかなりの容量になります。)安全性を優先した設計ですので、炎天下でも安全に使うことができるのです。

これが、1200ワットの大容量インバータに接続されています。
インバータとは、バッテリの電力(直流12ボルト)を商用電力(交流100ボルト)に変換する機械です。
これを使うことで、

小型冷蔵庫が動くようになります。
温度表示はマイナス4度となっています。
この冷蔵庫はコンプレッサー式なのでマイナス20度まで冷えるので、アイスの持ち帰りにも使えます。
炎天下に駐車して車内がサウナ状態になってても、庫内はマイナス17度を維持しているくらい高性能です。

アイリスオーヤマのLucaStationという機械を使えば、家で受信したテレビを携帯電話やインターネット網経由でモバイルに転送してくれるので、車内でもフルハイ画質でテレビやBS、CSなどが楽しめます。

自作のデスクでお仕事もできます。
足元には本棚もあります。
窓についているのは換気口です。電動で換気できるように作りました。

そのため、カセットコンロを使って食事も作れます。
※あれ?こんな長皿持ってたかな?と思ってよくみたらGooglePixel4でした^^;

このバッテリーは上に板を被せて、

上はベッドになっています。
バッテリー以外のスペースは引き出し収納を入れているので収納力バツグンです。
バッテリーは、電気を使う一方ではやがてなくなります。
そこで、

走行充電器というものを入れています。
これは、エンジンの動力の一部を充電に使って充電するのに加えて、

屋根に載せてるソーラーパネルからも充電しています。

ソーラーとエンジンの電力2つ合わせると毎時500ワット程度も充電できます。
このバッテリーの容量は2.5キロワットですので、5時間でフル充電できます。


車に穴を開けてFF式ファンヒーターをつけたので、冬や冬山ではエンジンをかけずに暖がとれます。

私は2022年4〜5月の間に、最高1ヶ月半この車で過ごしたことがあります。
暑くなる前であれば、ほとんど困ることはありません。
※お風呂などは諸国漫遊しながらあちこちの温泉に入った方が気持ちいいことは言うまでもありません。

ちなみに、2.5キロワットあれば6畳用のエアコンが丸1日動きますので、無理して車で過ごさなくても、家に電気を引き込んでエアコンの設定温度を高めにして冷蔵庫にも給電すれば、ほぼいつも通り過ごすことができます。

災害が多い国ですので、キャンピングカーまであれば最高ですが、そこまで用意しなくても新耐震基準の建物に住んで、2〜3キロワットクラスのポータブル電源さえあれば、ほぼいつも通り生活できます。
ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。