体で覚えるとよく言いますけど実際に体感している人も多いんじゃないですかね。
俺は釣りが好きだったんです。
体が動かなくなってからめっきり釣りもしなくなって、釣り道具も引っ越してくるときに全部友達にあげちゃったんですよね。
最後に釣りをしたのが4年前でテグス(釣り糸)なんて全然触ってなかったんですが先日偶然テグスを見つけて久しぶりに結んでみたんですね。
よく使うサージャンズノットってやつです。
どうするんだっけ?と思いながら知らずに手が動いてて不思議と結べたんですよね。
まぁ結んだのは複数回通すトリプルサージャンズノットでしたけど、これって釣りで一番使ってた結び方だったんですよ。
体が覚えているというのはまさにこう言うことだと思いましたね。
他にもあって、デザイナーとしてずっと仕事してたのでアドビイラストレーターを使うことが出来るんです。
使ってたのはバージョン3.2JからCS3まで様々なバージョンやMACやWINなどのプラットフォームだったので使い方をよく忘れるんです。
数か月ブランクがあるとイラストレーターを前にしたときボーゼンとしてしばらく何もできないでいます。
でも面白いことにベジエ曲線だけは自在に引けるんですよね。
だからとりあえずベジエ曲線引いてブランクを取り戻すのが常なんです。
これって体が覚えているんですよね。
イラストレーターはバージョンやプラットフォームによって操作が異なったり機能が違っていたりするんですがベジエ曲線のコントロールだけはずっと同じで変わっていません。
イラストレーター本体は使えなくてもベジエ曲線だけは体が感覚で覚えているんです。
どこにアンカーポイントを置いてどの角度でどれくらい引っ張ればいいか感覚で覚えています。
この覚えた感覚。
俗にいう体で覚えた感覚は絶対忘れることはできないと感じます。
特に力を使わない作業に関しては老いてなお熟練していくものだと思います。
ベジエ曲線も最初のころは写真一つ切り抜くのも面倒でした。
今は何も考えなくても切り抜くことが出来ます。
ただレイヤーのとかの機能がわからなくて使えてないことが多いですけどねw
体で覚えるのは理屈じゃなく何度も行って感覚を覚えているものなので続けることを怠るとなかなか覚えません。
ブランクも長ければ長いほど衰えていきます。
しかし感覚の記憶は衰えておらず鈍るのは力加減とか物理的な感覚だけのように感じます。
もしかしたら体で覚えて損がないのは体で覚えた考え方なのかもしれませんね。
記憶や思考は衰えても考え方は衰えない。
そう考えると年を取るほど哲学めいてくるのは当然のことなのかもしれませんね。
俺もそういうのが好きな年なんですよねw
まぁ、あまり説教臭くならないように気を付けてはいるんですけどね。
でわ。