分かっている筈のことがちゃんと公開されていないと思う。

クルーズ船では厳格な乗下船管理をしているので、立ち入った人もすぐわかる。日本側でも3月14日以降に乗船した人もすぐ分る。また三菱の敷地なので正門の出入りも分る。
タグボートからパイロットが乗っていれば、それも航海日誌を見ればすぐ分る。
三菱のドックでの修繕作業を終えて一旦沖合にでて、再度香焼の三菱の岸壁に着いていた。そういう時に日本人パイロット無しで入港出来るのかどうか私には分からない。

乗下船管理について言えば船員が上陸した後失踪したら船会社の責任にもなるので乗下船管理がいい加減な筈がない。記録は船がしっかり持っている。
逆に日本の業者が入って下船しなかったら、それも船会社の責任になる。

最後に上海を出てからのコスタアトランチカの航海履歴も報道して欲しい。

クルーズ船には必ず医務室があって、医者と複数人の看護師が常駐している。
そこのカルテを見れば、3月14日以降の発熱の程度、人数などすぐ分る。
DMATが調べているとのことなので、日本側も当然把握している。発熱の状況を見れば本当はいつ入り込んだかは推定できるのではないのか。

船内の病人については医務室で対応するのが原則で、それが無理な時はじめて陸上の医療施設に依頼される。そういう状況を理解したから、長崎県・市も対応を決めたのだろう。かなりの船内の状況は日本側も把握しているのではと私は思った。

以上のことから、現状分かっている筈のことが随分公開されていないと言える。

まず、なぜアトランチカにウイルスが入り込んだかという点であるが、可能性としては色々考えられる。
① 中国を出た時にウイルスが入ってそのまま継続した。
② 船会社はイタリアと中国の合弁なので、イタリアか中国の乗組員が航空機で来て乗船した。
③ 乗組員が市内の医療機関に行った時に感染。
④ 乗組員がバスで市内に行った時に感染。
⑤ 日本人が船に乗船した。
⑥ 乗組員が三菱と会った時に感染。
⑦ 持ち込まれた物資からの感染。
 など、色々考えられるが、報道を見る限りどれも否定出来るような情報が出てきていない。

 吐いて具合が悪く船内の医務室で対応が出来ず市内の医療機関に行くとなると新型コロナを疑うのが当然で、いわゆる発熱外来に行ったのではないかとも思う。市民との接触はなかったようなので、そうなるとそういった状況で受診したと思ってしまう。3月14日以降下船させないと言う要請があったのに、日本側に知らせないで病院に行くというのも不自然だし、三菱の正門でも分るので、日本側は本当は把握していたのではと思ってしまう。
 となると、かなり前から日本側も承知していたのではないかと私は想像してしまう。
 発表以降、非常に手際が良すぎる。61検体の検査、県、市の連携、自衛隊の要請方針、クラスター班、DMATの手配と国との連携などスムースである。症状が軽いと言われているのに自衛隊派遣要請の方針というのもピンとこない。軽症ならよくあるように自宅の個室で療養すればよい筈で、輸送を考えているという説明も私には不自然に感じる。むしろ県・市が担当する話ではないので、国が責任を持って、アトランチカを病院船にして医者を自衛隊に頼むという事かなと想像をしてしまう。もしそうゆう方針なら私は賛成です。
 
 兎に角、私には不自然さを感じる報道なので、マスコミにはちゃんと取材して是非分かっていることはどんどん報道してほしいとの感想です。

また、コスタ社の了解が得られていないという言い方もあったが、情報を故意に隠ぺいする会社となれば、客は離れていくので、その辺も理解してコスタ社も対応して欲しい。

と言う事で、再度是非、具体的な可能性を含めて詳細な感染ルートをしっかり説明して欲しい。

ついでに書くと、乗客のいない大型客船なので、軽症者に関しては自宅治療と同じ考えで隔離して回復を待つのは、日本の住宅よりはるかにやりやすい。日本側にはダイヤモンドプリンセスの貴重な経験があるのでそれを船側に教えることは当然できる。極端な話まずは船内でハードロックダウンをして貰って食事は厨房ではなく日本が誇るコンビニ弁当を差し入れたら良いと思う。日本からのプレゼントとして。今回は岩田教授がおっしゃる程度に厳密にやれるかは分からないが、隔離管理やゾーン管理はかなりしっかりやれて、ダイヤモンドプリンセスのような事にはならないと思うし、そうならないことを祈っている。