新しい車の自動化に感じたこと

　車を新型アクアに乗り換えたのですが今までと違う技術的常識が見えて来て面白いなと感じています。

　まずヘッドライトですが、自動化しています。暗い所を走行していれば消灯することは出来ません。消せないのは考えて見れば当然で夜間自動運転している時にライトを消されたらカメラが使用できなくなりその対策です。その他昼でも暗めの建屋内駐車場に入ると自動点灯してくれるので便利です。明るい屋外に出れば自動消灯してくれます。ということで、ライトのスイッチを触るのは、信号待ちで前車があるときに消灯する場合だけになりました。

　ドアミラーは車を降りる時にロックすれば自動的に格納してくれるので、その前にわざわざ格納する操作がいらなくなりました。パノラミックビューモニタではドアミラーの下部に付いたカメラを利用しているので、その機能を使うときにミラーを格納すると意図した所とは違う方向を見てしまうので欲しい画像が得られなくなります。要するに車に乗っている時はミラーを動かしてはいけないということです。ということで、ドアミラーを格納するためにスイッチに触るのは洗車機にかける時だけになりました。

　リアワイパーも自動で動くことがあります。ギアをＲに入れたら、リアワイパーが動いたので、乾いた窓面をこすってはまずいので、水滴を感知するセンサーがあるのかなと一瞬思ったのですが、説明書を見たらフロントワイパーが作動中、シフトポジションをＲにするとリアワイパーが１回作動しますと書いてあり納得です。これも後ろのカメラの視界の確保のために動作するのでしょう。

　以上のことから、自動化が進むと人間の勝手な動作は邪魔になる、すなわち運転手は設計者から余計な操作はしないでくれと言われているようで、時代は段々そうなるのだろうなとアクアに乗ってみて理解したわけです。

　まあ、運転の責任は機械ではなく当然人間にある訳で、そのような基本と運転手には余計な操作をしてくれるなという自動化からの要請と、相反する思想があるというのも時代の流れかもしれません。