寄り添い型支援に関する重要事項の宝庫でした。
この本読んで、コンサルティングについての本を僕が書く日は来ないだろうと悟りました...orz





今回イタリアでは、日本の某伝統工芸品を、テキスタイル、ファブリックの展示会を周り、イタリアの職人さん達に見てもらい、市場調査を行ってきました。

実は当プロジェクトにおいて、このフェーズに来るのに実はかなりの時間がかかりました。

この伝統工芸品の業界はこの10~20年で市場規模は10分の1以下になり、若い継承者は現れず、内側から改善の糸口すら出てこない、正に八方塞がりの環境。。。

と、関係者全てが考えていました。

最初に調査を開始したのが3,4年前かと思いますが、私の投げかける仮説をほぼ全ての関係者が頭から否定してきました。


そんな中、最初に始めたのは、まずはその伝統工芸品に纏わる情報の収集です。

ネットや文献は勿論、業界内外の評価や歴史、関係者達、製造現場へのヒアリング、業界内のヒエラルキー分析、環境調査、、、

最初の1,2年はほぼこれだけでした。

しかし、その中で、いくつもの仮説を書いては、提案し、ことごとく否定されてきました。


今回のイタリアでの市場調査も、業界内では

「既に何度もやっている」とか、
「今まで何も進展しなかったのに無駄な浪費」とか、
「大風呂敷、綺麗事ばかりで相手してられん」とか、
「海外の前に国内をなんとかするべき」
などなど

中々手厳しいご意見の中での出張でした。


思いだすと、ネガティブな意見ばかり聞いていたので、流石に自分でもほんのわずかでもいいから可能性を見いだせたらとかなり消極的に考えていました。


イタリアで、蓋を開けて見たら、地元の職人さんに大絶賛を頂く事が出来、ました。

いくつかの成功要因はあると思いますが、今まで国や業界がアプローチしていたセグメントとは全く違う世界に投げかけたからというのが大きい理由かと思います。

また、私にとっては掛替えのない地元の助力も大きな要因です。

カネもコネもない私に、地元の失われつつ基幹産業をなんとかしてほしいと、信じつづけて、必要としてくれている方や、地元の組合や仲間はずれにされたら死活問題なのに、サンプルを提供してくれた職人さんの助力です。


その彼等に高いリスクの判断をして頂く為に綿密な調査活動が必要だった訳です。



最近、いわゆるフェアトレードのファブリックが日本にも沢山入って来る様になりました。


国を越えても越えなくても、国際競争力のある製品を創造する事は、世界中の国々の課題です。

社会貢献として、国を超えて、恵まれない国の製品を買いましょうというムーブメント。

大変素晴らしい事だと思います。

格差や貧困や歴史的文化の消滅など、海外ばかりじゃない事も日本人に知ってほしいです。

世界に通用する技術や伝統はまだまだ日本に埋れている事を日本人に知ってほしいと思いました。


掘り出すのは相当に骨が折れますが、若い実業家や政治家の皆様がその可能性に気づき、やり甲斐を見出して頂ければ多分日本中が幸いです。