早朝、看護師さんが先生と電話してる声が聞こえて目が覚める。
何やら私の状態を報告しているよう。
時計をみると7時少し前。
2時間は眠れた。
しばらくすると看護師さんがきて
「さっき先生からも心配で電話あったよ。8時頃先生くると思うから、診察してもらって、、だね。
先生もどうしようか、色々考えてるみたいだから」
とのこと。
8:15頃、先生がきて診察室へ。
内診中は無言。
そして腹部エコーを。
先生「......んー、ユーフラテスさんの場合、週数は間違いないんだよなぁ」
エコーにおまめが映ってる。
頭の大きさ、お腹周りを重点的にみているよう。
しばらくグリグリ......
先生「..............んー、、厳しくみて2200gってところかなぁ...」
ガラッとカーテンを開けて、
先生「ユーフラテスさんの場合、週数も間違いないし、破水して長く置くと状態が悪くなってしまうと困るから、今日切ろっか!」
ユ「あっ、、えっと、、、」
突然のことにドギマギしていると
先生「それか、もう少し頑張るかNICUがある病院に移るか、、、ちょっと旦那さんと相談してみて!」
( ̄□ ̄;)!!
旦那さんと相談っていったって決めれません~
ユ「あ、いえ、先生にお任せします」
先生「よし、じゃ午後!出そう。このままの状態で何日もいるのは可哀想すぎるし。」
という訳で急遽帝王切開が決定。
あんなに会いたかった赤ちゃんに
今日会える‼︎‼︎‼︎‼︎嬉しい‼︎‼︎‼︎‼︎
という気持ちと、
今更になって恥ずかしいけれど
手術怖い‼︎‼︎‼︎‼︎
という気持ちと両方入り乱れた複雑な気持ち。
しかし、心の準備なんてしている暇はなく、ここからドンドン事は進んでいきます
一旦、分娩室へ戻され、
8:51 旦那さんに「午後から手術になったよ」と連絡する。
看護師さんがきて、旦那さんがきたら詰所に寄るように伝えて、と言われる。
9:30過ぎに旦那さんが到着。
「緊張するよ~~」
「いよいよだね」
なんて言い合いながら、
私も夫も落ち着かず...
とりあえず、夫はベッドに寝たままの私をカメラに収める。
すると、先生が入ってきて
「今回、胎盤が下の方にあるから通常だと横に切るんだけど、今回は縦に切らせてもらっていい?」
夫•私「(首をブンブン縦に振り)はい。縦でも横でも何でもお願いします!」
先生「美容的にはあれなんだけと、今回は安全を第一に考えて、ね
輸血も念の為用意してるし、勿論、極力使わないようにしますので安心してね。麻酔と外科の先生も大学病院の先生がきてくれるから。」
との事。
私の出産した病院は、個人病院でしたが大きな病院と提携しているので何かあった時も安心でした。
しかし何よりも、
最初の流産の時からずっと見て頂いてる先生。
絶大な信頼を寄せています。
先生を信じて、通って良かった。
何回も泣いたり絶望したりしながら、一見素っ気ないながらも質問には丁寧に答えてくれて、不安になるような事は一切言わずに時に励ましながら熱心に治療にあたってくれた先生。
2度の流産手術。
でも
今日、私は出産する為に手術室に入るんだ。
そして
何度も何度も夢に見た
先生に赤ちゃんをとりあげてもらう時が来たんだ。
そう思うと
こみ上げてくるものがあった。
あと何時間か後には
赤ちゃんが産まれる。
それは最初の妊娠をした時から
ずっとずっと待ち焦がれきた瞬間。
いよいよ手術時間も迫ってきて
助産師さんがエコノミー症候群予防にテーピングを足にグルグル巻いてくれたり、心電図検査を行う。
もう言われるがまま。
看護師さんが慌ただしく行き来してる。
そしていよいよ....
旦那さん、父母が外で待つように言われ、車椅子に乗せられる。
気持ちの整理も何もできないままに
「いってきます~」と弱々しくいい残し手術室へ。
外科医と麻酔医が既に何やら準備していて挨拶して中に入る。
あぁ、怖い。すごく怖い。
どうしよう。
なんて思いながらも待ったなし。
手術台に乗るよう言われ
服を脱ぎ自ら乗る。
すぐに点滴と血圧を設置。
横向きになるように言われ
助産師さんに頭と足を押さえられ
身体を丸めるよう言われる。
麻酔医が背中全体を何度も消毒液で拭く。消毒液の匂いが鼻につく。
麻酔医「少しチクっとしますよー」
背中の真ん中辺りにググイっと打たれる。次にその周辺に二箇所。
思っていたよりは痛くないかも。
麻酔医「次はちょっと変な感覚がしますよー」
二回目はあまり痛くはないけど
本当になんか変な感覚。
細い針?で痛くはないけど
奥深くに打たれてるような感覚。
麻酔医「次はもう少し下に打ちます。少しチクっとします」
腰付近に同様に三箇所。
すぐに感覚が無くなる。
麻酔医が「ここは冷たいですか?」と
アイスノンを肩に当てながら麻酔の確認。
肩は冷たいのに胸から下は
当てられてる感覚はあるけど全然冷たくない。
もう胸から上しか感覚がない。
腕は両方固定され
まさに"まな板の上の鯉"状態。
パンツ一丁だけど
もはや恥ずかしいとかゆう気持ちはなく、先生達に身を委ね、ただただ「どうか我が子を無事に。よろしくお願い致しますm(_ _ )m」という心境。
先生と外科医が入ってきて
顔の前にカーテンが置かれ
いよいよ手術開始。
つづく
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