年が明けて初めての記事です。

放置状態のこのブログにご訪問くださった皆様、ありがとうございます。

足掛け5年になるこのブログ、

私の勝手な言い分を書いておりますが、精神的な振り返りの場として、これからも日々の思いを綴り続けて行くつもりです。

時折読んでいただき、時にはご意見ご感想もいただければ幸いです。

 

さて、サッカー少年の母として書き始めたこのブログですが。

この5年の間に福祉関係で働き始めた事もあり、その方面で学んだり出会ったりした事も合わせて、少年だけでなく、大人についても。

人間には、ひとには、こんな事が大切なんだなあと感じる事が多くなりました。

 

今日書く事はそのうちの1つです。

掲題の件、承認欲求について。

 

3年以上前、この記事でも書いたのですが。

マズローの欲求5段階説 の、

4、承認(尊重)の欲求(Esteem)。

 

自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。

 

これがいかに、社会で人との交流をして生きていく上で重要か。

改めて実感する出来事にいくつか出会いました。

 

 

私から見て明らかに頭の良い、能力の高い人物が、TPOを誤まり、他者をマウンティングするかのような発言をした事。

 

また違う人物、努力が出来、人への気遣いも出来る人物が、他者の努力は認めず、否定する事。

 

何故こんな事が起きるのかと、考えてみると。

そこには、承認欲求ヘの不満があるように感じました。

 

前者の、能力の高い方。

その能力、頭の良さは素晴らしいもので、いつも感心させられました。

 

ですが、その能力が、今属している集団では生かされない。

それだけでなく、その集団がその能力を理解しない。

違う働きを求められる。

 

自分が集団から価値ある存在と認められないのです。

 

この方はそれ故、適応障害に似た精神状態にもなるのですが、無力感のようなものを感じていたのではないかと思います。


 

 

後者の、努力の人物。

この方は、属する集団では、努力の賜物として、尊重されていますが、他者の努力を認めず、否定します。

 

自分の努力に値する程の尊重を受けていないと感じるのでしょうか。

 

これもまた、集団の中で尊重されていないと感じるが故の事かと思います。

 

 

『尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。
この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。』

 

 

前者の方は、私から見ればとても頭の良い方で、自信もお有りだろうし、自己尊重感もお持ちだろうと思っていたのですが。

高いレベルの尊重欲求は妨害されていたのですね。

 

 

そして、その集団に無理なく自分を合わせていける方は良いのですが、

そうでない方は、どうしても不満が生じます。

 

承認欲求のあとの、5番目の欲求。

 

 

『5、自己実現の欲求(Self-actualization)
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。
 

 

人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる

のです。

 

本当にそうなのです。

 

ですが、この段階に来れば、自分で自分の能力を発揮する方向で進む事が出来ます。

前を向き、自分の責任で動こうとする事が出来ます。

 

だからこそ、この前の段階、

 

承認欲求

を満たすべきです。

 

 

少年は、いや、人は、無意識に行動しています。

行動に原因や動機はあります。

ですが、その行動に問題があっても、原因や動機を冷静に、理論的に、自分自身で見つめ直す事は難しい。

 

ましてや、承認欲求が満たされるか否かは、他者との関わりにおいて、他者に寄るところが大きい。

 

その少年を、価値ある存在と認めるのは、その集団に属する他者です。

 

家庭における家族です。

学校におけるクラスメイトや教師です。

サッカーチームにおけるチームメイトや指導者です。

 

少年が声をかけて来たなら。

少年が態度で表すなら。

いや、少年が態度で表せなくても。

 

少年を認めてください。

君は大事な存在だよと実感させてあげてください。

 

大人になり、中年になり、壮年になっていけば、人は何かを喪失して行きます。

失う事で無力感を感じます。

 

だからこそ、少年期に満たされること、自己尊重感を沢山持てるようにしてください。

 

自己尊重感の持てる少年は、困難に強くなります。

他者に優しくなれます。

 

そうして、沢山の達成感を持って大人になれます。

 

私自身は、達成感の少ない少年期を過ごしました。

ですが、大人になって学び、少年期の大切さを感じました。

 

サッカー少年の親である事で、多くの人と関わりました。

繋がりの大切さを学びました。

他者を認める事の大切さを学びました。

 

今は、私自身に出来る事、

自分の子供達に向き合う事。

仕事を通じて出会う方々に向き合う事に力を注いでいます。

 

これが、私の承認欲求であり、自己実現なのかもしれないと感じています。