体罰がいろいろと取沙汰されている昨今です。

私は文化部所属だったので、部活動で顧問から体罰って、経験がないのですが。

思い返すとありましたねー。

体育館で、女子バレー部が横一列に並ばされて、顧問に順番にビンタされてるのを見た事があります。
私が知らないだけで、たくさんあったんでしょうね。

何の為のビンタか、体罰かって、それが問題ですよね。
気合いを入れる為?
威嚇?

ビンタで、バレーがうまくなりますかね。


http://www.news-postseven.com/archives/20130210_170585.html

↑ NEWSポストセブンの記事ですが、最後の一文、それにつきます。

「冒頭の高校野球の監督をしている友人に「体罰をしたことがあるか」と訊ねると、
「あのな、野球が下手なぐらいで人を殴れるか」
 と苦笑した。」


スポーツにおける指導とは、選手が上達し、能力が発揮できるようにする事ですよね。

いろんな意見がありますが…
楽天・星野仙一監督のご意見。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130208-00000303-tospoweb-base

「では、この問題をどう考えているのか――。「柔道界のこともよくわからんし、これはオレの考えだよ」と前置きした上で次のように続けた。

「『体罰だ! いじめだ!』と言うけど、選手なんかは指導者から言われるうちが花やないか。それだけ親身になってくれているということ。このままじゃ指導者はどんどん“事なかれ主義”になっていくぞ。何かあっても『私は関係ありませ~ん』だよ。ただ、死んだら(選手が自殺を選ぶほど体罰をしたら、その指導者は)負けよ。それはアカン!」

 選手を自殺に追い込むほどの体罰は絶対に起こしてはならない。だがその半面、今回の騒動で指導する側の肩身が狭くなっていくことが予想されるため、問題が起きた場合でもそっぽを向く無責任な指導者が今後増えていくことを懸念しているという。

「鉄拳制裁」でも知られる星野監督だが、特に血気盛んだったと言われる中日時代を知る球界OBも「『おまえの顔の形、変えたろか!』と怒られるんだよ。実際にボコボコになった選手もいた。でも、それは期待されている選手だけだったし、理不尽ではなかった。その後のフォローもちゃんとあったしね」と打ち明ける。現代には“喝”の入れ方もわからない指導者が多いことに、日本一の熱血指導者は寂しい思いを巡らせているようだ。」(引用終わり)



こちらは少年サッカーチームの記事。
http://www.jr-soccer.jp/info_vol.27.htm

体罰にもなりかねない!? 
『怒鳴る・叩く指導』は絶対にNOなのか?
―小澤一郎の育成指導の旅 第1回 新座片山FC少年団


怒鳴る・叩く指導――。
  かつて部活動をはじめ、スポーツ競技経験者のなかには、こういった指導を受けたことのある方は多いのではないでしょうか?

  しかし、今、こういった指導はタブーとされています。ましてや子どもに手を出せば、体罰問題にもなりかねません。

  それを前提にさらに付け加えるならば、サッカーの場合、刻一刻と状況が変化します。
これが絶対に正解というプレーはないですし、動き方のマニュアルも存在しません。

  選手個人の判断力が重要視されるサッカーでは、怒鳴る、叩くといった指導者の行為は、子どもを萎縮させ、結果的に指導者の言われた通りにしか、プレーできない選手になりやすいとも言われています。

  ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.27(12月6日発売)の新連載で、スペインでも指導経験があるサッカージャーナリスト・小澤一郎さんの企画『育成指導を探る旅』は、記事内にもあるように、時には敢えて世間的に「評判の悪い」クラブに乗り込み、自分自身の目で現場を見て、クラブの指導者の話を聞いて、自分なりの解釈、意見を皆さんに提示していくこと、さらに「ありえない」と感じたときには、そこに所属する子どもたちを救う目的で厳しく批判を行うし、「誤解がある」と感じたときにはうまく"通訳"の役割を果たして、その誤解を解くような手(記事)を差し伸べたいと思っています。

  とりわけ冒頭の”怒鳴る・叩く”などの指導を行っているようなチームであれば、だからこそ周囲の伝聞や情報に惑わされず、直接取材をして、指導者に話を聞くことが重要だと考えています。

  もう一度書きますが、そういった指導を決して推奨しているわけではありません。
  また、ただ根拠もなく、断罪することもありません。
例えば怒鳴る行為、すべてが果たしていけないことなのか。何を基準にOKかNOかを線引きすることは思っている以上に容易ではありません。

  その指導の意図を明確にすることによって、本当にこういった指導が、子どもたちの未来につながっていくのかどうかを、ぜひ議論するきっかけにしてもらいたいと願っています。

(ジュニアサッカーを応援しよう!編集長 滝川昂)
(引用終わり)

『ジュニアサッカーを応援しよう!』という雑誌で、連載として始まった企画。
少年サッカーチーム指導者は大多数のアマチュアコーチ、保護者コーチに支えられていますから、強いチームがどんな指導をしているのかは誰もが気になるところ。

息子のチームは体罰はありませんが、大声を出すコーチはいます。
しかし、私の知る某スポ少サッカーチームでは、低学年にもゲンコツするとか。

根底にある、選手を強くしたいと思う気持ちは同じなんでしょうけれども。

選手も一人の人間であるということが置き去りにされてしまうと、信頼関係もないのに暴言や体罰で引っ張ろうとすることになってしまうのでしょうね。


村松尚登さんの本で、こういう話がありました。


「教え子としてのスペイン人① 6歳がタメ口?」の項で、

年功が働かないスペインでは、日本のように指導者の地位が最初から保証されている環境は存在しない。
むしろ、子どもが大人を、つまり生徒が先生を厳しく評価するのも当然。
指導者はこどもたちの信頼を勝ち取らなければ、例え練習中に「集合!」と叫んでも集合してもらえない。
指導者がチームのリーダーとして自分の理想とするサッカーを表現したいと願うなら、スペインでは、まずは自分の力で子どもたちの信頼を勝ち取らなければならない。



選手や生徒に、自分の理想を伝える力が必要なんですね。
親の子どもに対する態度でも同じかもしれません。

自分が、このチームをどうして行きたいのか。
どう育てて行くのかを、言葉や行動で伝える力。

目の前の一人の選手にさえ、それを伝えられないのに、さらに怒号や体罰を浴びせることは、選手を人間と思っていないのと同じと思います。

「お前を思っているから、期待しているから」とこっちが思って殴っても、それが伝わらなくちゃ単なる自己満足です。
「あなたが私を思っているのはわかった。だけど、あなたは私の思いをわかっているの?」
一方通行の愛情や熱意は、相手を無視しているのと同じです。

そのことに気づかなければ、一つの高校で指導者を懲戒免職にしたとしても、またどこかで同じ事が起きるでしょう。
指導者は意思疎通能力、表現力を磨いて育成にあたっていただきたいと思います。




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