午前10時
義祖母が来てくれた。
私は義祖母の顔を見た瞬間泣き出してしまった…いつもいつも私に優しいおばあちゃん。来てくれた事がとても嬉しくて、そしてこんな結果で申し訳なかった。
おばあちゃんは私の手を握り
一緒に泣いてくれた。
義父のアドバイスで私達は近くの西松屋まで息子に着せる靴下やスタイ、おもちゃなどを買いに行った。
普通に見たら幸せな夫婦なんだろうな…
あの妊婦さんも色々揃えにきたんだ…
胸が締め付けられる思いだった。
病室に帰ると、義父と義兄がいた。
義兄は大阪からわざわざ来てくれた。
旦那は皆が抱いてくれてる写真や動画を残したいと言って、義両親、義祖母、義兄が息子を抱っこしてる姿をデジカメやビデオカメラで撮りまくった。
私達は息子に買ってきたものを2人で着せた…
旦那が選んだマリン系の靴下は少し大きかった。
紺色のボーダーのスタイはピッタリ。
アンパンマンの手首につけるおもちゃは2個セットだったから1個は息子へ、もう1個は次の子へと決めた。
本当に寝ているみたいで、どれも似合ってて本当に本当に可愛かった。
午前11時半
私の兄夫婦と姉がきた。
兄に会ったら私は泣き崩れるかもって思ってたけど笑顔で迎えれた。
親族同士で挨拶をする。
私は早く息子を見て欲しかった。
兄は笑顔で抱っこしてくれた
兄嫁も可愛いと行ってくれた。
息子を抱っこしながら兄嫁が私の腕をさすりながら小さく涙声で言ってくれた…
「ちーちゃんが悪いわけじゃないだよ。自分をせめなくてもいいだでね。ちーちゃんは一生懸命頑張ったんだから。」
この優しい言葉には我慢出来ず私もうなずきながら少し泣いた…
両親到着。
最後だからと両親にも抱っこしてもらった。本当に最後…数えるくらいしか抱っこさせてあげれなかった…
本当にごめんね…
午後12時半
息子を買ってきたおくるみに包み
私が抱っこをして病室から出た。
棺に入れて退院するって最初は言われたけど、そんなの周りに死産をアピールするみたいだから抱っこして出たいと助産師さんにお願いした。
「どっちでも大丈夫だよ」と言ってくれた。
ナースステーションの前を通る…
私が死産したと皆知ってるんだろう
息子を抱っこしてる姿を見て笑顔もなく
感情のない目で見られた…
別に何とも思わない。関係ない。
私は息子を連れて退院するんだから。
堂々と外に出た。
初めての外。まだ暑い。
日差しが息子に当たる。
温まってしまわないか不安になった。
車の後部座席に棺が置いてある。
私が抱っこしてきたから棺に入れるのは旦那にお願いした。黄色いレースがたくさん付いてる可愛い可愛い棺だった。
ドアを閉めエアコンを全開にする。
車に乗り込む。
息子との最初で最後のドライブが始まろうとしていた…
目的地は……
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