12月3日(月)19時から、浜離宮朝日ホールでピアノリサイタルを開催致します。

今回は、タカギクラヴィア所有の『ホロヴィッツが恋したピアノ』 ニューヨークスタインウェイCD75を特別に会場に運んでもらい演奏します。

CD•••という名称に馴染みがない方が多いのではないでしょうか?
これは、ニューヨークスタインウェイ社の中に特別に設置された、売り物ではない特に素晴らしいピアノを、第一級のアーティストだけに演奏会の為に貸し出す部署【コンサートサービス】が大切に保管した楽器にだけに許された名称なのです。
通常ピアノの中に刻印される製造番号はありません。ただシンプルに、CD○○と、刻印されているのです。
Cはコンサート、Dはフルコンを意味します。
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ホロヴィッツがこのCD75を心から愛し、約三年の間自宅に置いて弾き続けた伝説的な名器です。
有名なロンドン公演、メトロポリタン公演、そして初来日の際に日本に連れてきて大きな話題になったピアノ、それが今回僕がリサイタルで使用するピアノなのです。

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類い稀なるこの名器の響きを是非皆様に聴いて頂きたいと心から願っております。

プログラムは、この素晴らしい名器がバロック時代の楽器の延長線上にある事をしっかりと感じて頂けるように構成しました。
バロックの輝ける異端児スカルラッティ、音の絵画的詩人のムソルグスキー、ロシアンピアニズムの象徴であるラフマニノフ、色彩の魔術師ドビュッシー。
そして、プログラムの最後には、高校からの幼馴染みであるヴァイオリニストで作曲家の権龍模(こんたつのり)のピアノソナタを世界初演します。
名器CD75と同じように、バロックから現代までの長い歴史は一本の確かなラインで継承されてきたのだ。そう感じさせてくれる、とても素晴らしい作品です。
是非、皆様とこれらの素晴らしい作品達を共有させて頂きたいと心から願っております。

チケットは下記の申し込み先でもご入手頂けますが、もちろん僕のメールアドレスやブログのメッセージボックス、Facebookのメッセージなどを通じて直接ご連絡下さいましたらとても嬉しいです。

お申し込み頂けます事をお心より待ちしております!


干野宜大 ピアノリサイタル
~未来への確かなる継承~

2012年12月3日(月)19:00開演(18:30開場)
浜離宮朝日ホール
全自由席¥4,000 学生¥3,500

主催・問い合わせ;コンサート・イマジン(0332353777)

協力;(株)オクタヴィア・レコード、タカギクラヴィア(株)

後援;駐日ハンガリー共和国大使館、一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会、(株)ヤマハミュージック東京 銀座店、アコールヴィブレ株式会社

チケット取扱い;
コンサートイマジン(0332353777)
朝日ホールチケットセンター(03326709990)
チケットぴあ、e+

〈演奏曲目〉
スカルラッティ:6つのソナタ
ニ短調 K.1/L.366
ニ長調 K.96/L.465
ヘ短調 K.481/L.187
イ長調 K.113/L.345
ホ長調 K.380/L.23
ハ長調 K.159/L.104

ムソルグスキー:展覧会の絵
           
 ~休憩~

Rachmaninoff:前奏曲「鐘」
エレジー

Debussy:前奏曲第II巻より~
ヒースの茂る荒野
風変わりなラヴィーヌ将軍
花火
       
権龍模 Tatsunori Kon:ピアノソナタ(世界初演)


干野宜大
thoshino.zongorista@gmail.com

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