札幌での皇帝から数日後の12月9日金曜日、五反田文化センター音楽ホールで開催された講座『フランツ・リストの世界』にゲストで招いて頂き演奏させて頂きました。

講座の講師はリスト研究家として第一人者の地位を固めている、留学時代からの親しい友人でもある福田弥さん。
僕のリサイタルでは毎回素晴らしい曲目解説を書いて下さっていて、心から信頼している学者さんでもあります。

この日は上野学園大学でのレッスン日。僕の出番は20時頃と少し遅めだと聞いたので休講にはせず真面目にレッスン(笑)。
レッスン終了後に急いで会場に移動。
最近は一音も練習しないまま本番を迎えざるを得ない事が増えてきたので、程良いモチベーションを感じながら楽屋へ入りました。

全6回の講座の最終日であるこの回のテーマは晩年のリストの作品について。
僕が昨年取り組んだリストプログラムとの共通性もバッチリで、詩的で宗教的な調べより第7曲「葬送」、灰色の雲、ベネチアのリヒャルト・ワーグナー、悲しみのゴンドラIIなどの作品、そして僕の編曲によるハンガリー狂詩曲第13番を演奏させて頂きました。
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古い友人が、着々と実績を重ね地位を固めていっている事は本当に嬉しいですし、このような形で一緒にお仕事が出来てとても幸せでした。
この日は、会場で熱心に演奏を聴いて下さったお客様への感謝の気持ちを込めて、そして立派な学者さんとして大きく飛躍を続けている福田弥さんへのお祝いの気持ちを込めて演奏させて頂きました。