昨年は、リストの生誕200年の記念の年。
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今までの、ピアニスト人生の中で一番リストの作品と向き合った一年になりました。
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まずは、10月22日に桐朋学園大学の旧校舎だった仙川アヴェニューホールで第一回目のリサイタル。
この日は、素晴らしい偶然でリストの誕生日その日となりました。

僕は、リストの音楽家としての、そして人間としての本質は彼の晩年の作品にあると信じています。
その内面的な変化や他の作曲家から受けた影響に視点を置き、プログラムを構成しました。

リストの作品だけではなく、彼が大きな影響を受けたに違いないバッハやベートーヴェン、シューベルトの作品、リストによる彼らの作品の編曲ものでプログラムを構成しました。

仙川アヴェニューホールにはイタリアの素晴らしいファツィオリが置いてあり、その事も僕にとっては大きな楽しみでもありました。
特に、四本目のペダルの素晴らしい効果は演奏者のイマジネーションと限界値をグッと引き上げてくれる事を実感しましたし、音色、音量のレンジを幅広くしてくれ、弾いていて至上の喜びを感じました。
もっともっと弾く機会が増える事を願ってやみません。
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ちなみにこの日は僕が上野学園大学でレッスンしている高校生で演奏家コースの古賀大路君の日本音楽コンクールの本選の日でした。
運良くこの日のリサイタルはマチネでしたので、終演後に大急ぎで初台のオペラシティに移動。
古賀君のラフマニノフのコンチェルト2番の演奏を聴く事が出来ました。
とても集中力のある、若々しく素晴らしい演奏をしてくれ、結果も第3位入賞と、嬉しい一日になりました。
古賀君、本当におめでとう!
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終演後に古賀君と妹さんがプレゼントしてくれたチョッパーのティッシュケースと一枚(笑)。


そして、翌月は連続リサイタルの第二回目となりますが、これはまたゆっくりご報告したいと思います。