2020年安田記念回顧
 
決着タイム・1.31.6
レースラップ・12.1-10.9-11.2-11.5-11.6-11.4-11.0-11.9
 
14ダノンスマッシュが大外枠からハナを切り1000M通過57.3のHペース。
先行馬ほぼ壊滅の流れになり後方待機馬が差しやすいレースとなった。
レース質がマイルGⅠでも走れる能力があり1200~1400Mでも通用するスピードのある差し馬に流れが向いた。
そのためその適性が最も高かったグランアレグリアが驚異のパフォーマンスを発揮した。
 
<好走血統のポイント>
圧倒的1人気アーモンドアイが力を発揮出来なかったレースでアーモンドアイより速い上がりを使った馬は2頭
1着グランアレグリアはNijinskyの5×5のクロス馬
4着ノームコアは父系Nijinsky内包
 
今回のキー血統はNijinsky
短距離型Nijinskyは短距離Hペースでの差し脚を強化する
※HペースでもNijinskyの潜在スタミナで脚色が衰えず末脚を長く持続させる事が出来る
過去10年の安田記念で血統にNijinskyを持つ馬は3頭
2012年ストロングリターン(母系Nijinsky内包)
2017年サトノアラジン(母系Nijinsky内包)
2018年モズアスコット(母系Nijinsky内包)
そしてこの3頭が勝った時の安田記念の1000M通過タイムと4角位置は
2012年・1000M通過56.3・4角12番手
2017年・1000M通過57.1・4角15番手
2018年・1000M通過56.8・4角12番手
今回のレース結果はNijinsky持ちの差し馬に流れが向いたと言える。

<レースレベル・134>
130・GⅠ級
128・GⅡ級
126・GⅢ級
124・OP級
122・準OP級
 
<馬場差・-3.3(高速馬場)>
状態・高速馬場ではあるが前日の雨のため稍重とタフな馬場
 
<混戦度・0.57(最大1.0)>
大前提とし高速マイル対応出来る事が重要でかつ短距離的なスピードも必要なレース
その2つのどちらかが欠ける馬は力を発揮しにくいレースとなった
 
<好走馬分析>
まずは↑の好走血統のポイントをしっかり読んでもらう事を推奨する。
※このレースはNijinsky持ちの差し馬に流れが向いた事はそこで説明したので詳細は割愛
そこで更に過去10年のNijinsky持ちの勝ち馬の競争成績(1400M以下重賞連対)を振り返る。
2012年ストロングリターン・京王杯SC1着
2017年サトノアラジン・京王杯SC1着・スワンS1着
2018年モズアスコット・阪急杯2着・スワンS2着2回
共通項は1400MのGⅡで連対した事
今回の勝ち馬グランアレグリアは阪神Cの勝ち馬
 
競馬分析は結果論である。
結果を分析する事で競馬における結果の理由を解明出来る。
今回のレースは安田記念・東京1600Mであった。
ただ結果は安田記念・東京1400Mであったと強引に解釈するとしっくりすると思う。
これが安田記念・東京1800Mに近い結果だったらアーモンドアイ1着・インディチャンプ2着・ダノンキングリー3着だったかもしれない?
要は安田記念・東京1600Mを基準に結果が短距離にシフトするか長距離にシフトするかで結果が変わるのが競馬である。
事前にこれをどちらよりのベクトルで予想するかで買い目も変わる。
今回は安田記念・東京1400Mで予想出来た人は的中しやすいレースだったと思う。
逆に安田記念・東京1800Mで予想した人はサッパリなレースだったと思う。
自分はダノンスマッシュがここまで先手主張すると思わず中距離的な平均ペースを予想したのでサッパリだった。
競馬の不確定要素の一つとしてペースというものがある。
これは予想としてSになるかHになるかを予想して好走する馬を吟味する。
ペース予想が正しいのに外れるのはまだまだ競馬を理解していないのとも言える。
ペース予想が間違っていて外れるのはある意味予想としては正解である(笑)
と負け惜しみを言いつつ分析を終わりたい。
 
<グランアレグリア>
細かい事は↑で説明したので好走の詳細は割愛する。
とにかく今回の安田記念ではアーモンドアイが出遅れなかったとしても10回レースをやれば9回は勝った。
※負けるとしたらグランアレグリアの出遅れか不利のみ
この馬の天敵はアドマイヤマーズ(笑)
アドマイヤマーズが力を発揮する展開になると人気を裏切りやすい。
※朝日杯FS1人気3着・NHKMC1人気5着
今回はアドマイヤマーズが力を発揮出来ない展開になったので圧勝。
ベスト距離は1400Mの馬なので1600Mは基本ギリギリの距離なのでスタミナが切れると今後も1600Mでは人気を裏切る事もありそう。
1400Mでは相当強いのでほぼ馬券圏内には来るだろう。
1200Mでは極端な前残り展開にならない限り馬券圏内に来るだろう。
今後の推奨ローテーションはスワンS~マイルCS~香港スプリントかマイル。
スプリンターズSは高松宮記念よりスプリント適性が純粋に求められやすいので休み明けで出てくるとヤバイ気もする。
まあ今のスプリントはかなりレベル低いので問題ないかもしれないが過信は禁物。
1800Mは秋の高速毎日王冠なら対応は出来そうではあるが休み明け仕上げならそんなに甘くないはず。
 
<アーモンドアイ>
前日の雨がなければといったところだろう。
これはオカルトだがやはり芝GⅠ8勝の壁はあるのかもしれない(笑)
決着タイム1分30秒台・レース上がり34秒のレースだったら上がり33秒台で差せたとは思う。
とにかく現代競馬(東京限定)の申し子のような馬。
超高速馬場ならおそらく世界レベルの馬だが少しでも馬場が悪くなるとただのGⅠ馬。
秋は天皇賞秋から始動の様子。
5歳で能力減退の時期には入ったが超高速馬場ならまだまだ勝ち負け級だろう。
JCはおそらくもう距離が長すぎるはずなので厳しいだろう。
香港・来年のドバイははコロナの影響で出走出来るかどうかは怪しい。
※クラブの規約で来年春で必ず引退
芝GⅠ8勝の記録を達成したいなら天皇賞秋に全力投入した方がいいだろう。
天栄の仕上げMAX出来るか秋初戦注目したい。
雨が降ったら今回のように1人気2~5着だろう。
不良馬場なら1人気5~10着だろう。
 
<インディチャンプ>
中団待機で直線ジリジリ伸びて3着。
国内マイル路線の安定株でマイルならほぼ崩れない馬になっている。
昨年はアーモンドアイのスタート後の大きな不利で運よく勝利したが今年はアーモンドアイには完敗。
もう5歳で徐々に能力が衰えてくるとは思うので今後はムラな感じになりそう。
そして距離も1400M寄りにシフトしていくと思う。
1600Mで勝てなくなったら一度1400Mの挑戦をオススメする。
なんとなくあと1回何か勝ったらそれが最後の勝利になりそうな気もする。
 
<ノームコア>
後方から直線上がり2位の脚で4着。
ゴール前の脚色はアーモンドアイより良かった。
という事はアーモンドアイはバテてたとも言える。
前走ヴィクトリアMでは0.7差つけられた差が0.1差に。
やはりハービンジャー産駒らしくラスト1Fが11秒後半になると他の馬が止まる分伸びる(ように見える)
東京マイルでは安定感があるが今後は賞金的に使うレースが難しい。
秋はスワンS~マイルCS~阪神Cが無難か。
 
<ケイアイノーテック>
4角から早目に動いて見せ場十分の5着。
NHKMC勝利以降サッパリだったが久々に力を示した。
陣営も使うところを迷走している感じだがこの走りを見た感じだと1200~1400MのGⅡ以下ならそのうち馬券対象に来れそう。
1200M戦の外差し競馬で外枠引いたらズドンと来そうな馬になっていると思う。