この記事は過去の名馬の個性から競馬の本質を分析するコーナーです。
過去の名馬といってもディープインパクトのような絶対王者を分析しても「能力が違う」で記事終了w
このコーナーでは特定条件でのみ力を発揮したGⅠ馬を分析していきたいと思います。
競馬マニアの方には当たり前的な内容かもしれませんが記事にする事で自分の考えをまとめておきたいのでw
基本は引退した競走馬を記事にしたいと思います。

馬体

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競走成績

netkeiba.comウオッカ競走成績
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主な勝ち鞍

ダービー・JC・天皇賞秋・安田記念②・ヴィクトリアM・阪神JFなど

現役時代競走成績データ

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分析

陣営もウオッカ自身の東京適性を認めて4歳のヴィクトリアM戦からの国内戦は全て東京コースを選択。
ウオッカも期待に応えて東京の芝GⅠをローテーション的に無理だったNHKMCとオークス以外完璧に制覇。
しかしその強さが毎日王冠だけ発揮されなかった。
毎日王冠は東京1800Mで非根幹距離。
東京1600M・2000M・2400Mの根幹距離では距離に関係なく無類の強さを発揮した。

ウオッカの戦跡で国内戦に限れば掲示板外に負けたレースが3つある。
宝塚記念と京都記念と有馬記念である。
阪神2200Mと京都2200Mと中山2500Mとこちらも毎日王冠と同じく非根幹距離である。
毎日王冠と異なるのは阪神2200Mと中山2500Mは内回り質コースで行われた事。
しかもその時はやや重馬場と雨馬場状態であった。
瞬発力(スピード)が問われるコースが得意なウオッカにとって時計の掛かる馬場は苦手だった様子。
ちなみにウオッカは上がりが計時された国内戦22レースで上がり32~34秒台を19回計時。
速い上がりを常に計時していた事になる。

また3歳牝馬との限定戦だった秋華賞で3着。
京都2000Mは内回り質コースで阪神2200Mと中山2500Mと同様である。
東京のような直線が長いコースが得意なウオッカにとって内回り質コースは直線が短かった様子。
ちなみに国内戦の外回り質コースでウオッカが負けたのは3歳時のJC4着と京都記念6着。

ここでウオッカが勝ったレースの後半3Fラップを見て東京巧者が刻むレースラップ分析をしてみたい。
11.8-11.1-11.6 新馬戦
11.7-11.2-11.9 阪神JF
11.0-11.5-11.9 エルフィンS
11.1-11.0-11.8 チューリップ賞
11.4-11.4-11.6 ダービー
11.4-11.4-12.0 安田記念
11.3-11.3-12.6 天皇賞秋
11.2-10.8-11.8 ヴィクトリアM
12.1-11.6-12.4 安田記念
11.4-11.4-12.3 JC
以上がウオッカが勝ったレースの後半3Fラップである。

この10戦を平均すると [11.4-11.3-12.0]
東京での6戦を平均すると [11.5-11.3-12.1]
そしてウオッカ自身が最高のパフォーマンスをしたのがヴィクトリアM。
牝馬限定戦のマイルとはいえ後続に1.2差の大圧勝をしたレース。
直線で抜け出したので後半2Fはウオッカの刻んだラップとほぼ言える。
そのヴィクトリアMのレースラップが[11.2-10.8-11.8]
3つのラップが全てV字を刻んでいる。
※最速ラップがラスト2F目のためグラフ化するとV字型になる

ちなみに馬場改修後に東京GⅠを2勝以上した馬は7頭。
ゼンノロブロイ(天皇賞秋・JC)
キングカメハメハ(NHKMC・ダービー)
ダイワメジャー(天皇賞秋・安田記念)
ディープインパクト(ダービー・JC)
メイショウサムソン(ダービー・天皇賞秋)
ディープスカイ(NHKMC・ダービー)
ブエナビスタ(オークス・ヴィクトリアM・天皇賞秋)

ウオッカの東京GⅠ6勝の凄さが伝わるかと思う。
まあディープインパクトみたいな馬がマイル戦とかには出ないので単純比較は無意味であるがw
そしてこの↑の7頭の中でウオッカと似たような馬がいるのが分かると思う。
ウオッカと同じく牝馬ながら古馬トップクラスと戦っても東京GⅠをしっかり勝つ馬が。
それはブエナビスタである。
JCは降着となったが実質的には勝っていたレースでそれも含めると実質的には東京GⅠ4勝。

そのブエナビスタが1位入線したレースの後半3Fラップは
11.7-11.1-12.0 オークス
11.6-11.3-12.0 ヴィクトリアM
11.7-11.3-11.9 天皇賞秋
11.2-11.3-11.9 JC

JC以外はV字ラップを刻んでいる。
東京巧者の得意なレースラップはこのV字ラップと言えるだろう。
また重要なのはラスト2F目が11秒台前半な事も挙げられる。

東京巧者が何故このようなV字ラップに強くなるかと言うと東京=瞬発力(スピード)競馬なため。
東京のような広くて直線が長いコースは道中のペースが緩む場合が多くSペースになりやすい。
そして直線が長いため後半3Fの部分にコーナーのある部分が少ない。
東京の場合は直線が525.9MでV字ラップの最速部のラスト2F目は全て直線部分に該当する。
ラスト3F目の4角部分からラスト2F目の直線部分にかけて一気にトップスピードになるのがV字ラップ。
ここで瞬時にトップスピードになりその最高速度が速い馬が東京巧者になりうる資質を持つ馬となる。

ウオッカが教えてくれる東京コース巧者のポイント

・高速馬場が得意な事
対極の時計の掛かる馬場が苦手ならより東京巧者の資質が高くなる

・上がり33秒台を使って勝ち負け出来る馬
東京コースは直線が長く上がりが速くなりやすいため
対極の内回り質コースが苦手ならより東京巧者の資質が高くなる

・V字ラップで勝ち負け出来た馬
V字ラップはラスト2F目が最速なためそういうレースで好走している馬は東京コースに向く事が多い
※V字ラップでもラスト2F目が11秒台前半である事が重要