ロシアにとってウクライナがそうであったように、中共にとって台湾は要所である。
NATOやEU、旧西側陣営の産業や金融の進入によってプーチンがウクライナ侵攻に踏み切ったように、それはまるでハルノートによって日本が真珠湾攻撃を決意したのと同じで、台湾の動向は中国の侵攻を刺激する。
仮に台湾が日本になったとしよう。するとそこには自衛隊が配置できる。米軍もだ。中共にしてみれば、喉元に匕首を突きつけられた格好になる。
だからこそ逆に、世界戦略を繰り広げたい中共にとって台湾は領土に組み入れたい場所なのである。そこに人民解放軍基地を作れば、日本やアメリカを牽制することができる。
したがって、日本が台湾併合に動けば、嫌でも中共は戦争に打って出ざるを得なくなる。それゆえに、尖閣諸島への日参に余念がない。
戦争に持ち込む最善手は、台湾の日本併合である。
いくら我慢強い中共と言えども、燻り出すことができる。
逆に言えば、戦争を回避したいなら台湾に深入りしないことだ。が、放置して中共に押さえられれば、日本は非常に危うくなる。
この地をどちらが先に取るか。そんな案配になっている。
五十年後から振り返って、台湾併合は、敗戦していれば失策であり勝利していれば好手ということになるだろう。
当の台湾そのものは日本側につくことを望んでいる。中共を毛嫌いしている。
今のところ日本で『台湾併合』の世論など皆無に等しいだろう。だが、ウクライナ×ロシアの状況次第ではいつそんな世論が湧き出すか予想もできない。
※ 厳密に言えば、終戦時までの併合は破棄されておらず、今でも有効だと台湾人は主張しているので『併合復活』とするのが正確なところであろう。その場合でも『台湾州』として独立した二国の緩やかな連携ということになるだろう。

