この頃カセットテープデッキを3台立て続けに購入しアナログ音源に目覚めた私であるが今日の題名これだけでピンと来た方はおそろしく直感力に長じた人ではないだろうか。

水とアナログレコード。

一体なんの関係が?


言うに及ばなかった時代を越えたので説明するとカセットテープは音を記録するメディアである。多くはレコードという生演奏の記録音楽をもう一度記録してレコードはしまっておいてテープの方を楽しむという使い方をされていた。メディアごと受け渡しができて便利なのだ。カセットはもはやメタルはおろかハイポジもほとんど生産されておらず店頭で見かけることはなくなった。フェリクロームテープなどマイナーもマイナーその存在すらご存じない方がほとんどであろう。これらはどれもノーマルテープよりも高音質で記録できる媒体である。

いまにメタルテープが地上から消え去ってしまうと危惧した私はオークションでメタルテープを手に入れまくった。ところが
その中に『嘉門達夫』が混じっており消去するかどうか判断するために試聴しておると横で聴いておった小4の娘がすっかりハマってしまいなんともはや彼のファンになってしまったのである。『ハンバーガーショップ』を全部そらで憶えてしまいそれだけならまだしもふーたまた・ふーたまたと連呼する歌まで黙って聴いており教育上たいへんよろしくないことになってしまった。


それはともかく私はリュートのレコードや縦笛のレコードなども購入しそのアナログな響きにいたく堪能していたのであるがいかんせん前の持ち主はレコードを大事にしすぎたようだ。そうあのスプレーをふりかけているのである。あのスプレーはピカピカつやも出てよろしいのだけれども時間が経つと溝の中で硬化して再生するとき不必要にブチブチ云うのである。


それを解決するのに中古レコード屋さんの洗浄に頼むという方法があるのだが一枚五百円だか取られるので他にもっと安価な方法がないかと模索しているとレイカというメーカーの出しているドクターなんとかというニオイも味もしないまるでそのへんの水としか思えない代物に行き当たった。

これほんのちょっぴりしか入っていないのに数千円して女性用の顔ふき液と同じでぼったくりのような気もしないでもない。しかし効果は抜群でこれで拭うと不思議なことにあのブチブチがまったく消えてなくなるのである。内容物の項目にはなにも書いてない。いや内容物の項目自体がないのである。どういう原理でこのなんの変哲もない液体にこんな魔法みたいなことができるのか私はたいそう不思議だった。だいたい余計な物が入っているからレコードがブチブチ云うのであるから正体はわからないが何も混じっていなそうなそれを数回買って使用していたのである。けれども費用が嵩むのでなんか他に方法はないかとうっすらと意識下に置いておいた。


それとはまったく別の興味で読んでおった江本勝とかいう人の本に『水は情報の記録装置』などということが書いてあった。つまりこのお方は波動水とかいう水をこさえてそれを患者に飲ませることで難病を治療してきたのである。例の『愛』とか『感謝』とかいう文字を水に見せると結晶が綺麗にシンメトリックになり『殺す』とか『馬鹿』とかいう文字ではぐちゃぐちゃに歪んで結晶化するという写真で有名な人である。


それから時を隔てて数年のちあるケーブル販売店のブログを眺めているとこんなことが書いてある。


『水は最高の洗浄剤で不純物がないほど汚れを吸収する』


このふたつの知識が結び合わさったとき私ははたと気がついた。なんだそういうことか。あのドクターなんとかという魔法の液体の正体はやはり水だったのだ。これに江本氏は高い波動を記憶させて肉体に(不可視のボディにもおそらく)転写していたのだと分かったのである。


つまり不純物の入っていない水はなんでも取り込むのである。だから洗浄力が抜群なのだし波動も記憶できるのである。(おそらく健康に戻す波動をもったなにかの物質だけを溶かし込むのではあるまいか)そんな洗浄力に目をつけた女性が自分の顔を拭いたりしているのか美容目的で使う人もあるみたいだ。


ミネラルウオーターというのはつまり人間にとって有用な鉱物を取り込んで来た比較的波動の高い水を言い水道水は逆に農薬とか化学物質とかあまり波動の芳しくない物ばかりを大量に含んできた水を言うのであろう。どこをどう流れてきてどのように扱われてきたか。それが水を観じる場合の視点であろうと思った。


最も不純物がないのは理論水(というのかどうかは知らないが)であり水素と酸素を化合して人工的に作り出したやつで以前会社の関西研究所にいた時になめてみたことがあるがとても不味い。強いて言うなら容器になっているガラス(ケイ素)だけを吸収したような味というか今思えば逆に私のベロの成分を吸収されたような味だったのかもしれないがキレイな水はお世辞にもおいしくはないのである。おいしくないどころかこれをたくさん飲めば潰瘍になったり死んだりすると言われている。


そこまでいかなくても水道水やら地下水やらを徹底的に不純物除去した精製水とか純水とか超純水とか呼ばれているやつでもどうやらレコードのプチプチを除去するのには効果的であるようだ。そこで私は熊本だか大牟田だかにある会社から薬局の精製水よりももっと高純度の水を仕入れた。なんでこんなところにこんな企業が? と思ったが元々あの地域は三井炭坑があった場所だ。周辺に化学工業が発達したのは当然だ。入金銀行も三井住友だけでありああやっぱりなと思った。


果たしてレコードを拭くとなんとプチプチが消えてなくなるではないか。おそるべし精製水。この水は5リットルで五百円だか六百円だかで送料を入れても千円ちょっとだった。5リットルもあれば半永久的に使えるではないか。私はホクホクした。


ホクホクしたついでに思った。ああきっと世の中にあるナンチャラ水は健康改善に効果を謳う高価な水は水のこの性質に気づいた人の創作なのだ。純度の高い水に効果を出したい波動を有する物質だけを溶かし込むのである。そうすれば半ば強制的に私の意思とは無関係に私の内なる不可視のボディに働きかけそれが肉体の波動にまで影響を与え健康改善に効くのであろう。まあしかしそういう水を飲もうと決意した瞬間に健康になることに同意しているのであるから(アフリカ人に鼻くそ)効果が出たのであるのかもしれないが。


ところでミネラルウオーターを賞賛するのはおかしいあれも腹をこわすという人もある。インドやアジア諸国の水は腹をこわす。案外最も悪いと言われている水道水が安全だという人もある。水は普段飲み慣れた物より多く何かが溶け込んでいてもほとんど何も溶けていなくても腹をこわすのであろう。


しかし水がなんらかの情報(波動)を溶かし込んで伝達している溶媒(メディア)ならそしてそれが肉体に転写され精神にも影響しているとなればその水がどんな歴史を経て私にたどりついたかに着目するのは重要なことかもしれない。そしてまた私という波動を通っていった水は新たにどんな歴史を持ったのか。それは善いも悪いもなくただ刻まれ創り変えられたにすぎないのかもしれないが高度で在りたい者に好い影響を与えうるものになり得ただろうかと自分の排出する水にまで責任をかんじないでもなくなった。

とにもかくにも水は自分の流れてきた情報をすべてRECODE(記録あるいは情報の再編成)している
メディア溶媒)なのであるとレコードを磨きながら思ったのであった。


水とアナログレコード。