ちょっと今は本題に入る前に、昨夜みた夢について書き留めておきます。


布団に入ってじっとしていると、突然、胸の奥になにか言葉が聴こえてきます。<こちらは宇宙意識サン。ただいま交信を申請中>とかいったそういう意味のことを言ってきました。で、今夜、宇宙船で会合を開くのでぜひ参加してもらいたいということでした。女性的というか中性的な、やわらかで揺れるような声に感じられました。とりあえず、参加の意を表明すると、<ぐっすりおやすみください、あとからお迎えに参ります>とのこと。まあ、こういう空想もたまにはいいか、と思う間もなくウトウトして眠ってしまったようです。断っておきますが、こういうことはハッキリ明確に分かるものではなく、妄想や想像と区別するのはたいてい勇気がいるものです。あまりにも微細な振動を感知するような感覚です。それでわたしも、これは事実ですと主張するつもりはありません。おとぎ話として聞いてください。まさに眠っている時のことですので。


このところ実におもしろい夢ばかり見ていました。たとえば飛行機でどこか、アフリカかエジプトあたりだったと思います、そこに露店で物を販売しているコーナーがありました。布とか飾り物とかが大木を半分に切った台に無造作に置かれていて、そこに絵画がいくつかあるんです。黒い女性がいました。スケッチブックのような絵を見ていると、それはこの土地の人々の訴えを描いたものだ、と説明してくれました。わたしが気になったのは、布のキャンバスに描かれた絵たちでした。それは、主に金や銀を使って線でなにかを描いてあり、とても目をひいたのでした。わたしはそれを買うことにしました。バッグを取りにコンテナのような箱形の部屋に行くと、黒いシルクハットの男がいて、なにやら会話を交わしました。その部屋は露天に出る前に通ってきたところでした。まるで高校の学際の催しものが並ぶ廊下のようでした。水槽が置いてあったり少年少女が楽しげに話をしていました。買った絵はフルカラーで実に見事なものでした。とても感銘を受けたのを憶えています。


おととい、さきおとといに見た夢もなかなかおもしろく、けれども言葉で説明するのは難しい、もどかしいものばかりなので省略します。


それで、昨夜みた夢でとても印象深かったのは言葉でした。


<ロゴらない>


というのです。


ロゴとは、文字体のことだそうです。つまり、たとえば<ほしのちぐさ>という文字は通常、同じ字体で書き表しますね。ひともじひともじ字体を変えては書きません。それは、誘拐の脅迫状です。新聞のいろんな字体を切り貼りしている、あれです。ロゴるとは、同じ字体で書くこと。ですから<ロゴらない>とは、字体を変えるということだそうです。


宇宙船に行ったはずなのに、見ていた夢は、エレベーターがあったり公園があったりで地球の風景と大差ないものばかりでした。いろいろあったのですが、よく説明できません。唯一記憶に残っていて論理的に語ることができるシーンがあるとすれば、それこそいわゆる宇宙人の女性の姿をしたボーカル・ユニットがふたつ結成されたことでした。銀色のワンピースを着た2人組の女性ユニット。歌をうたっていました。階段の途中とか、デパートのフロアのようなところとかで。『あみん』をご存知の方はあれに近いイメージかと思います。それが2組ありました。最初にわたしがあったユニットの歌の中にも<ロゴらない>という意味の別の言葉が出てきたのですが、忘れてしまいました。次ぎにあたらしく結成されたユニットには、歌が終わったあとに質問することができましたから、言葉の意味をきけたのです。わたし以外に聴衆がいたかは記憶が定かではありません。


なぜ彼女らが<ロゴらない>と主張しているのかと言えば、せっかく宇宙に来ているのだから、同じ宇宙人同士でつるまない方がよいということなのです。まったく出身の異なる、異星人が対になった方がよいと言うのです。見かけのまるでちがう人同士で組むのを奨励するということなのです。そんなもんかなあと思いながら聞いていると、彼女たちは階段をおりて次の公演に向かいました。しかし<ロゴらない>と言っているかのじょたちは同じ宇宙人のように見えました。


それからわたしは砂場とかアスレチックのある、公園のような所に行きました。そこには網のついた丸太の小屋があり、音響機材があったりスタッフがいたりして、まるでFMラジオのスタジオのようでした。そこにさっきの女性ユニットが来るということで中にいる男性スタッフは準備をしていました。いくらか会話を交わし、わたしはまた奥の方に進んでいきました。


言葉に直せるところだけ書きました。実際、自分が本当に宇宙船に行ったかどうかも知りません。あの夢がそこでの出来事を変容したものであるのかどうかもわかりません。<ロゴらない>という言葉が聞いたこともなかったし、なぜ印象に残ったのかも今は解りません。ただとても気になったので書き残しておきます。