さっそくリトルカーは右側の壁に手をついて、たどたどしい足取りで歩行を開始しました。最後の頼みの綱とはこのことです。いちるの希望を胸にだき、心の糸をぴんと張りつめて、リトルカーは前進を続けました。

果たして、どれだけ時間がたったことでしょう。

まったくおかしなことがあるものです。こんなにへとへとになるまで歩きどうしなのに、外に出られる気配がまるでないのですから。

そうです、この迷路にはところどころダミー迷路がしかけてあり、そこに入りこむと、ぐるぐる同じところを永遠に回らされるハメになるのです。

もう万策尽き果てました。リトルカーは完全にお手上げです。糸がぷちんと切れてしまいました。ひもじさも手伝って、涙も出ません。その場にばったりと崩れ落ちました。