それ、は唯感じて、好きなように表現しているだけなら、
とっても簡単なことだ。
けれども、他の人に解るように伝えようとするとき、
重い。
100ton以上もある。人によっては、1億ton以上にもなる、
重石を持ち上げなければならない感覚があって、
いくら親切な僕でも、
もうやめた。
どんなに相手が鬱屈していても、
どんなに相手が理性をふりかざしていても、
もう、僕は質問には答えないでおこう。
かれらは、それ、を感じないゲームに夢中になっているのだから。
振動マシーンの僕は、お節介の邪魔者にすぎないのだ。
セットした目覚まし時計の時刻より前に起こせば、
不機嫌になるに決まっている。
冗談抜きで、100万年後に合わせている人だって、たくさんいる。
彼らの質問は、質問ではない。
拒否だ。
だから、彼らはいつも怒ってたずねる。
なんだね、それは? 現実は、そう甘くないだろう!
僕は唯もう、好きなように表現するだけに夢中になる、
小鳥たちが、森の中で楽しそうにさえずるように。
花々が、静寂の中で乱舞してつぼみを開くように
イルカたちが、海の中で楽しそうに跳ねるように。
僕はもう、好きなように歌い、踊り、跳ねる。
ただただ感じたままに。
囚われないことにも、囚われず。
それが、それなんだ。
