この方 法を使わなかったねずみがどうなるかというと、あとあとずいぶんあとになってから、カラカラにひからびて発見されるのです。そんなことになったら、同情されるより、どんなに物笑いの種になってしまうことか、ねずみの世界は非情なのです。
けれども、いまのリトルカーには、迷路にまよいこんだ上に、そこから出られなくなった自分を誰かに知られてしまうのが、なにより屈辱に思えていたのでした。
(どうしようかな)
リトルカーは思いました。
いろんな考えが頭に浮かんできたのですが、ぜんぶ首をふって打ち消してしまいました。他のどんな方法でも、誰かの手を借りることになってしまうからです。そんなことになったら、すぐに仲間ぜんいんに知られることになってしまうでしょう。なんとかして、自分だけで抜け出す方法を思いつかなければなりません。リトルカーは、悲しくなってしまいました。
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その時です、隣のしげみでガサガサッと音がします。アッ! とリトルカーは思いました。
助かった!
嬉しさが胸からこみあげてきました。この時のリトルカーの顔をみなさんにお見せできないのが残念です。
たしかにねずみなのです。隣のしげみから聞えてくる音は、ねずみが立てている音にちがいありません。
