それでも絶対にRCEPには反対しない三橋氏 | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

具体的に何を以て判断しているのかは不明ですが、日本経済の中国依存が進んでいることにして警鐘を鳴らしているようです。

<引用>

「国はカネがないのだから、地方を救うことはできない。むしろ、地方は中国様のカネや市場に頼り、成長を目指すべき」
 などと、よりにもよって仮想敵国に依存した「経済」を推進しようとするわけです。あるいは、依存する構造を構築するべく、邁進する。

 すでに、北海道の経済人や政治家の「中国様依存」は、正直ゾットするレベルになっていますよ。

<引用終わり>


最近日本が中国との経済的な連携を強める協定が署名されましたよね?RCEPというのですが、何故『中国に依存した経済』に警鐘を鳴らしながら一言も触れないのでしょうか。


表題の尖閣諸島にしても、中国の王外相が日中外相会談後の共同記者発表で「日本の漁船が絶えず釣魚島(尖閣諸島の中国名)周辺の敏感な水域に入っている」と話したことに対しその場で反論しなかったことを非難しているようですが、共同記者発表は質疑応答がなく、招かれた側が後に発言するのが通例であり、『ルールとして』反論するような場ではありません。
そこだけを切り取るとまるで茂木外相が尖閣諸島が日本の領土であることを主張しなかったかのようですが、茂木外相は会談の中で中国公船による過去最長の領海侵入や日本漁船への追尾などを取り上げ、「日本として受け入れられない」と王氏に強く迫っており、単に『反論が認められないルールの場では反論しなかった』だけなのです。
菅総理もアメリカのバイデン氏と早々に電話会談を行い、尖閣諸島が日米安保協定の対象であると言質を引き出しており、菅政権も安倍政権を引き継いで尖閣諸島の重要性をしっかり認識しています。


さてRCEPに注目が集まる前ならいざ知らず、実際に署名まで完了して大々的に報道までされるようになった今、中国経済への依存に触れながらRCEPに触れないのはあまりに不自然でしょう。

三橋貴明と高家望愛の消失 尖閣への「王手」をかけられている! [三橋TV第319回] 中野剛志・saya』などという動画を同じ記事で紹介しているのが、過去記事[何故RCEP亡国論が書かれなかったのか/国益よりも省益を優先する経済産業省官僚 中野剛志氏]を象徴しているようで笑えてきます。

私はアク禁されているのでできませんが、誰か私の代わりに「何故RCEPに触れないのですか?」と是非聞いてみてほしいと思います。その結果私のようにアク禁されても責任は取れませんが(笑)