久しぶりに更新します。


昨日12月22日(火)、静岡市駿河区南東側、交通空白地帯だった高台の住宅地と東静岡駅を結ぶ、新しい路線バス2路線が運行を開始しました。

運行事業者は地元で観光バス・送迎バスを運行している日本平自動車。路線バスには新規参入です。

地元静岡市で新規バス路線が新規事業者で運行開始と聞いては居ても立ってもいられず、有休を取って早速乗車してきました。(年末で忙しい方々には申し訳ないですm(_ _)m)



東静岡駅南口にて。

車両は小型のエアロミディ。水色地に動物のイラストをあしらったデザイン。個人的にはかわいくて親しみの持てるデザインかなと思いました。


後ろから見るとこんな感じです。


ここから「東豊田線」に乗車しました。桜ヶ丘団地を経て日本平動物園までの路線です。


↓初日の日付入り整理券です。

東名高速道路の下をくぐってから急な上りこう配が続き、その先に団地がありました。近隣に既存のバス路線は無く、特に高齢者など車を持たない住民にとって不便な状態だったであろうことが車窓から窺えました。このバスには地元の方々が多数乗車や見送りをされていて、期待の高さが伝わってきました。


20分弱で日本平動物園に到着しました。入園ゲートのすぐ前です。ここには既存のバス路線も乗り入れていますが、来るのは日祝日だけ。平日はこの路線が動物園へのアクセスを担うことになりました。


ところで上の画像、バスの横にフラミンゴの模型が立っているのが見えますね。実は…


↑これがバス停です。

ここまで変わった形のバス停、少なくとも僕は初めて見ました。遊び心が感じられるバス停だなと感心しました。

そういえばバスのナンバーが希望ナンバーで「・200」になっていますが、もしかすると「ZOO」とかけたのかも。


遊び心はバス車内にもありました。

・車内放送の最初のチャイム、基本は2点チャイムですが、銀行前のバス停ではお金の音、お寺の前のバス停では木魚の音といった具合です。他にもありますので、興味を持たれた方はぜひご乗車を…

・つり革のうち1つだけ、ピンクのハート型になっています。


一方、ノンステップバスでバリアフリーに対応、AEDも搭載しています。また、車内(自動)放送で「このバスは急いでいません。ゆっくりとお降りください。」と繰り返し流れていて、乗客の高齢者も落ち着いて下車されていました。

遊び心と利用しやすさ、両方の面から、バス会社の強い意気込みを感じました。



バス停に掲示の路線図です。今回紹介した「東豊田線」と、「大谷線」があります。

「大谷線」はやはり高台にある駿河台、洋光台の住宅地に細かく停留所が設けられ、東静岡駅からそこを経由して日本平自動車までの路線です。住宅地内の道は狭い上にカーブも多く、この小型車両でないと運行は不可能と思われます。また、終点一つ手前のバス停が小型車両を活かしてスーパーマーケットの正面玄関前まで乗り入れているのも面白いところです。

また、競合を避けるためと思われますが、ルートは極力既存バス路線と重ならないようになっており、停留所の位置も、紹介した東静岡駅南口と日本平動物園以外は全て既存バス停と別の場所にあります。


運賃は初乗り150円で、50円刻みで上がっていき、起終点間の運賃は「東豊田線」が250円、「大谷線」が300円です。

運行本数は2路線とも一日3往復で平日のみ運行、土日祝日と年末年始(今年はH27.12.29~H28.1.3)は全便運休です。参考に始発バス停の時刻を以下に記します。

「東豊田線」東静岡駅南口発 10:10 12:10 14:10   日本平動物園発 10:30 12:30 14:30

「大谷線」東静岡駅南口発 10:50 12:50 14:50   日本平自動車発 9:28 11:28 13:28

ダイヤは高齢者の外出に利用しやすい時間帯に設定したと思われ、等間隔なのも覚えやすくて良いのではと思います。


この新規バス路線が単体の事業として成り立つのは正直厳しいのではと素人目にも映ります。それでも、地元住民の要望を受けて運行を模索し、ついに運行開始にこぎつけた事業者の熱意は生半可な物ではないと思います。

「東豊田線」「大谷線」が地元住民に愛され、利用が定着し、末永く運行されることを願って結びとします。