2015年12月22日に運行開始した、地元の観光バス会社・日本平自動車が運行する路線バス、大谷線と東豊田線。ともに平日日中限定・2時間間隔で1日3往復運行しています。
開業初日に乗車して以来、平日のみ運行ということもあってご無沙汰していましたが、普段の利用状況がずっと気になっていました。既存路線バスが無かった高台地区の住民の要望を受けて開業した路線ですが、運行時間帯や路線沿線の状況(高齢化が進んでいるとはいえ完全な車社会)などから、実際どの程度利用されているのかと…
ようやく4月下旬に両路線に乗る機会がありましたので、レポートしたいと思います。
改めて各路線を紹介すると、
大谷線…東静岡駅南口を起点に、済生会病院の横や静岡競輪場の近くを通り、海に近い高台の駿河台・洋光台を経て大谷の日本平自動車(本社兼車庫)までの路線。高台の住宅街にはこまめにバス停を設けています。また住宅街では狭隘な道を巧みに走り抜け、一瞬ですが海も見えます。
東豊田線…同じく東静岡駅南口が起点で、有度山西側の高台の桜ヶ丘を経て日本平動物園までの路線。平日に日本平動物園正門のすぐ前まで乗り入れる唯一のバス路線です。
東静岡駅南口には路線ごとに3本のバス停ポールが並んでいます。
手前から、今年3/25に運行開始した日本平動物園直行バス、東豊田線、大谷線となっています。
この日はまず午前中に大谷線を終点まで往復しました。
来たバスはマイクロバス。運行開始初日には車庫でも見かけなかったので、その後増車したようです。
日本平動物園乗り入れを意識してか、動物イラスト入りのかわいいデザインです。乗降口に補助ステップが付いています。
バスの後部。車いす用リフトが設置されています。
バスの車内です。
大谷線では終点日本平自動車で折り返すまでに時間があり、本社の許可をいただき、
車庫内でバス撮影をさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
乗車してきたマイクロバス。よく見ると運転席上にこいのぼりの飾り付けが。
車庫内には運行開始初日に乗車した小型ノンステップバスと、ロンドンバスが並んで停まっていました。
ちなみに、日本平自動車の乗車バス停は…
ポールを置くスペースがないためか、フェンスに付けられた看板でした。他にも一部のバス停がこのタイプです。
行きと同じマイクロバスで東静岡駅南口に戻り、昼食休憩の後、午後は東豊田線を終点まで往復乗車しました。
また同じマイクロバスの登場。運転手も同じ方でした。
1台で2路線各3往復の全ダイヤをまかなっています。
終点日本平動物園では折返し時間が無く、写真だけ撮って再び乗り込み、
すぐ発車。これが最終バスなので乗り遅れるわけにはいきません(苦笑)
ちなみに日本平動物園バス停ですが、直行バス用のバス停がフラミンゴ型で
追加されていて計二羽になっていました。まるで夫婦のよう(笑)
あと、こちらにもこいのぼりが頭に付いていました。
車体デザインにフラミンゴ型バス停と、一風変わっている日本平自動車の
路線バスですが、他にも他社には無い特徴がいろいろとあります。
・「このバスは急いでいません。ゆっくりとお降りください(ご乗車ください)」と
繰り返し放送。
・バスにはAEDを常備。
・車内放送のチャイムが、銀行前のバス停ではお金の音、お寺の前のバス停では木魚、
日本平動物園では動物の鳴き声、競輪場前のバス停では…という凝りよう。
…という具合で、優しさと遊び心が満載のバスです。
しかし、大手バス会社に遠慮しているためか、自社のホームページにはこの路線バスに
ついて一切情報が無く、沿線住民以外に存在をほとんど知られていないのが惜しいところ
です。
さて、気になっていた利用状況ですが、大谷線の行きは全区間貸切でしたが、大谷線の
帰りと東豊田線ではそれぞれ数人ですが乗客がありました。沿線の高台に住む方々と、
日本平動物園へのアクセスに利用する方々がそれぞれいて、乗客数からみてまだ
経営的には厳しいと思いますが、路線バスとして地元に定着している様子が見られて、
嬉しく思いました。
興味を持っていただいた方のために、現在の各路線始発バス停の時刻と運賃を載せて
おきます。※開業時と時刻が変わっています。ご注意ください。
大谷線 東静岡駅南口発 10:35 12:35 14:35
日本平自動車発 9:28 11:28 13:28
全区間の所要時間は約25分、運賃は大人片道300円です。
東豊田線 東静岡駅南口発 9:58 11:58 13:58
日本平動物園発 10:15 12:15 14:15
全区間の所要時間は約15分、運賃は大人片道250円です。
なお、運賃は初乗り150円で以降50円刻み、小学生と割引運賃適用の方は半額
(10円未満の端数切り上げ)になります。










