旦那記事
ラーメン屋のお客さんに、よく言われたことがあります
「何で辛子高菜置かないの」
こう聞く人は多分、
私の作るラーメンを博多ラーメンとして評価してくれていたようです
あのラーメンが博多ラーメンの範疇かどうかの話は別にして、
「博多ラーメンの店では、カウンターに辛子高菜が置いている」
というのが定説らしいですが、これは真実なのか
私はラーメン屋で、卓上にある辛子高菜をまず食べません
ラーメンのスープの中に辛子高菜を投入するのは、ラーメンがマズいときだけです
豚骨ラーメンに唐辛子の辛みはよく合うとは思いますが、
それならば辛子高菜ではなく、
一蘭や太宰府八ちゃんのような唐辛子ペーストを作るべきだと思います
こういった考えですので、私には卓上の辛子高菜なんて全く目に入りません
同じく紅ショウガもそうで、ラーメンに紅ショウガなんて私は入れたことがない
一風堂にこの両方が置いてあることは知ってますが、その他の店はどうだったっけ
実は、私のイメージは、「辛子高菜=博多ラーメン」ではなく、
「辛子高菜=長浜将軍」なのです
長浜将軍は、名店元祖長浜屋のすぐそばにあるお店で、
長浜屋の行列に並ぶのが面倒な時に、すぐに入れるお店として人気でした
私も何度か食べましたが、健康志向路線なのか、
長浜屋に比べジャンキーさに欠け物足りない
で、自然と卓上の辛子高菜に手が伸びている、というわけです
将軍で辛子高菜を見たときに、何だか珍しいものに映ったイメージがあります
ということは、当時ラーメン屋の辛子高菜は珍しかったのではないか、と想像
その後、私のイメージは、「辛子高菜=長浜ラーメン」に
ブームに乗って全国各地にできた長浜ラーメンを名乗るお店には、
必ずと言っていいほど辛子高菜があったような気がします
でも当時、長浜の屋台や、
「一心亭」や「とん吉」に辛子高菜が置いてあったかどうかは全く覚えていません
「辛子高菜とラーメンの歴史」に詳しい方がいらっしゃいましたら、
ご教授いただけると嬉しいです
それから、将軍以前に辛子高菜を置いていた店を知っている人がいましたら、
これも教えてくださいませ
(一風堂はいつから辛子高菜置いているのか、とかも知りたいです)
ちょっと話変わりますが、去年の暮れに名古屋に出張したときに、
繁華街に「長浜ラーメン」を名乗る店を発見し、入店しました
店内には、福岡市の地図が張っており、そこに、
「ココが長浜」と大きく○で囲んであるのです
その位置が、屋台のある通りを指しているのではなく、
住所が長浜であるところ全てを大きく囲んでいました
明らかに地図だけをみて○で囲んでいる、そのいい加減な仕事を見て、
ラーメンを食べる前から、この店は絶対ダメだろうな、と確信しました
本当に店主が「長浜」を愛しているなら、あの囲み方はあり得ません
私は、全国津々浦々にある長浜ラーメンや尾道ラーメンなどの類は、
全く信用していません
遠くの地名を冠したラーメン屋には、地雷覚悟でしか入らないことにしています
見事、名古屋で地雷を踏んだわけですが、まぁ覚悟の上です
その夜は、折角の出張でしたので、もう一軒ラーメン屋に
遠くの地名を冠したラーメン屋には次はもう入らない、と固く決意し、
名古屋名物「台湾ラーメン」を連食したのでした