燃料コックを開け、ティクラーを押し続けると、ひんやりと指先をガソリンが濡らす。
ストップ・スクリューを絞り、バルブ・リフターを引き、空キックを一発。
ピストンの上下と共に、シリンダー内に可燃性蒸気が充満する。
キックスターターを踏み、キックが重くなったら、ふたたびバルブ・リフターを引き、少しだけピストンを進める。
イグニッション・キーをオンに入れ、遅くも早くもないキック。
すんなりと掛かるエンジン。
そして、戻ってこないキック・スターター。
カラカラと虚しくこだまする、キックスターター・ラチェット…。
はいはい、ワロスワロス。
というわけで、リターン・スプリングが折れました。
三度目だよ、この光景…。
1.
2.
ちなみに、前回、トリニティーでスプリングを交換した時、一緒にスプリングを交換していた、ビクターのHさんも、ほぼ同時期にスプリングが終了したようです。
100回、200回と使用すると終了を迎えると噂のBSAユニット・シングル・スプリング。
実は、期限式とかじゃねーの?
ロットによって半年、一年とかさ…。
折れた箇所も一緒だよ。
どうにかならないの?コレ…。
1.
2.
3.
まあ、予備を持っていたので、サクッと交換。
あ、嫌な物を見てしまった。
とうとう、乗るオートバイが無くなりました…。






