凄いマイスターの仕事 | 夢実現専科

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自己啓発、気づきに関することが大好きです。

今まで学んできた理論やテクニックをわかりやすい表現で解説していきます。

私が普段、仕事で扱っている商品の中に手術などで使う顕微鏡があります。


脳外科、眼科、耳鼻科、整形外科などなどですね。


この分野は主流はドイツ、スイス製です。


国産もありますが、まだまだ上記製品にはかないません。


というよりこれから先も追い越すことはないでしょう。


その辺りのエピソードをご紹介します。


顕微鏡といってもよく研究室や学校の理科室などで見かける


ものではありません。


もっと大型のもので500キロぐらい重量があります。


ほとんど鉄でできていて、レンズも大きなものが何枚もついています。


しかも術野を明るく照らすため最近ではキセノンランプなどが使われています。


何がどう違うかというと製造過程において特殊な金属加工をしています。


職人ならではの作業になります。


金属は加工して時間がたつとどうしても変形をおこします。


これは防ぎようがなくどうしても残留応力といって


金属内の力が働いて変形、歪みがわずかながら生じます。


ごくわずかであってもこれが命取りになります。


金属が歪むとそれに装着したレンズの位置にズレが生じます。


軸をあわせてしっかりと見えるように組み上げられているのに


その軸がずれ術野を観察するのに支障が出ます。


1ミリ前後する血管を間違いなく処置する時に手元が狂うと出血、


眼においても同じで透明な膜、水晶体の袋を破ったりします。


こういったことがないように海外のメーカーは何年も寝かせた鉄を使います。


枯らしなどと呼ばれる作業です。しかも通常の枯らしより手間をかけるそうです。


しっかり手の入った製品は極端な話、50年たっても現役で使えます。


前述の手術用ではありませんが、私より年上の器械を何台か見たことがあります。


まさに職人芸、敬意を表したくなります。


そしてレンズも半端なレンズではありません。


何が違うかというとレンズのコーティングの技術です。


あまり知られていませんがコーティングというものも劣化します。


キセノン、ハロゲンなどの光を通すため高温にさらされます。


すると熱やけが発生します。くわえてカビなども生えます。


こういうこともふまえてコーティング処理されるため手間がかかったものになります。


さらにレンズの配置も軸にわずかな角度差をもたせて視野を広げたり


立体にしたりより繊細な観察が出来るように工夫が施されています。


こういう一流の舞台裏と、ドクターの卓越した手技があってはじめて


ここぞという時に力を発揮します。


もちろん値段も超一流、それに見合った価格といえるのでしょうね。


ですからもちろん大量生産なんてできません。


しかしこの技術、未来に伝えていって欲しいと思います。


一方、国産もかなり性能を上げてきていますが、


残念ながら10年ぐらいたつといろいろと障害が出てきます。


ノウハウの蓄積がちがうのでしょうか、まだまだ追いつかないのが現状です。


やはり海外のものがいいというドクターの声がほとんどです。


凄いマイスターの仕事、まさに超一流といえます。


俊明@夢実現家でした。





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