Diary.2013.Dec 28.Sat.
日記。2013年。12月29日土曜日。
● 目に留まった書。
Wolfgang Borchert The man outside.
「高杉一郎。スターリン体験。岩波書店。」
第二次大戦直後、日本兵士を捕虜にしたソ連は彼らを奴隷労働にシベリアに連行した。著者高杉一郎はタイシェットから273キロのヴィホーレフカあたりで、野宿する羽目に遭う。(軍事俘虜である高杉一郎を囚人収容所での一泊を許さなかった。)
酷寒シベリアの屋外に駐車されたトラックででの野宿の際、平和だった日本で彼の妻が歌った”Silent Night"を口にして、同じく野宿していた被植民地運命のLatvia女性に出会う。
事実、Latviaも”共産ロシア”の植民地だったのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=MhSTuj5aWeM 賛美歌#109.
クリスマスに相応しい挿話だと思った。217頁参照。
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