今年のJRAG1が遂に開幕!
更に昨年まで1月末から2月頭に行われていた地方の交流G1「川崎記念」が4月に移行した事からこのレースが国内今年最初のG1にもなるのだ。
その開幕戦は冬のダートマイル頂上決戦「フェブラリーS」。
今年もフルゲートの16頭(内、地方馬3頭)が参戦。
フルゲートメンバーは2020年から5年連続となった。
人気は前走の「東海S」(G2)で2着の「オメガギネス」が1番人気に。
前走の「東京大賞典」(Jpn1)で2着の「ウィルソンテソーロ」が2番人気に。
同じく3着の「ドゥラエレーデ」が3番人気に推された。
単勝10倍未満は4頭、10倍以上20倍未満は3頭とやや混戦ムードに。
果たして、今年最初のG1タイトルを手にするのは?
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スタートでは「シャンパンカラー」がやや出遅れた。
好スタートを切った「ドンフランキー」が先頭でダートコースに入り、2番手に3番人気の「ドゥラエレーデ」、そこに2番人気の「ウィルソンテソーロ」と「イグナイター」と「ペプチドナイル」が加わって好位を形成、2馬身後ろに出遅れた「シャンパンカラー」が挽回、並んで1番人気の「オメガギネス」、2馬身離れた中団の前に「ガイアフォース」、更に2馬身離れて「ミックファイア」と「スピーディキック」に「カラテ」と「タガノビューティー」と「キングズソード」、そこから5馬身離れて「セキフウ」と「アルファマム」、そして1馬身半離れた最後方に「レッドルゼル」という隊列になった。
前半800m通過は45秒6と芝コース並にかなり速いペースに。
逃げる「ドンフランキー」は1馬身のリードで3~4コーナー中間を通過、2番手に「ウィルソンテソーロ」、それを見ながら「ドゥラエレーデ」と「ペプチドナイル」が追走して4コーナーをカーブ、更に後方から「オメガギネス」が付けて最後の直線に入っていった。
依然先頭は「ドンフランキー」で「ウィルソンテソーロ」が馬体を併せて並走、内ラチ沿いには「イグナイター」、外から「ペプチドナイル」が併せ馬に加わった。
先行する人気の「ドゥラエレーデ」、「オメガギネス」の脚色が鈍り、替わって外からは「タガノビューティー」、「ガイアフォース」、「セキフウ」らが脚を伸ばして来た。
残り200mを過ぎて「ペプチドナイル」が「ドンフランキー」を交わして先頭に立ち、内で食い下がる「イグナイター」も遂には苦しくなり、外から脚を伸ばした「タガノビューティー」、「ガイアフォース」、「セキフウ」が猛追するも先頭を走る「ペプチドナイル」がその追撃を振り切ってゴールイン!!
重賞初制覇がG1「フェブラリーS」のタイトルに。
鞍上の「藤岡佑介」騎手は同レース初制覇。
G1は2018年の「NHKマイルC」の「ケイアイノーテック」以来で通算2勝目とした。
同馬を管理する「栗東」の「武英智」調教師は開業8年目で悲願のJRAG1初制覇となった。
2着に「ガイアフォース」(5番人気、牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、3着に「セキフウ」(13番人気、牡5歳、栗東・武幸四郎厩舎)が入った。
昨年はそこそこ上位人気馬が3着まで独占する平穏な幕開けとなったが今年は正反対に人気上位馬が総崩れで3連単は153万500円、3連複も19万7060円と何れもレース史上最高の払戻金を記録する大波乱の幕開けに。
一方で「オメガギネス」(1番人気、牡4歳、美浦・大和田成厩舎)は14着、「ウィルソンテソーロ」(2番人気、牡5歳、美浦・小手川準厩舎)は8着、「ドゥラエレーデ」(3番人気、牡4歳、栗東・池添学厩舎)は12着にそれぞれ敗れた。
因みに3番人気までに推された馬3頭が8着以下に敗れるのは2009年の「NHKマイルC」以来だという。
レース結果はこちら。
今年の「フェブラリーS」の馬券の売得金(売り上げ)は165億9474万7000円(前年比106.6%)を記録。
昨年の約155.6億円から約10.3億円のアップとなった。