1999年の「オークス」を制した「ウメノファイバー」(牝29歳)がけい養先である北海道新冠町の「株式会社ハクレイファーム」で12日(日)の未明に死亡した。
死因は「老衰」。
同馬は1998年7月に「函館」でデビュー。
※馬齢、レース名は当時のもの
デビュー戦は7着に敗れたが2戦目で初勝利を挙げた。
その後、重賞初出走となった「函館3歳S」(G3)では15番人気ながらも4着と健闘するも、「函館3歳S」(G3)では7着に敗れた。
続く、「京王杯3歳S」(G3)では6番人気で重賞初制覇。
G1初出走となった「阪神3歳牝馬S」(G1)では6着に敗れた。
4歳になった翌1999年の初戦の「クイーンC」(G3)で重賞2勝目を果たした。
続く、「桜花賞」では7着に敗れ、「オークス」では血統的に距離の不安視と「桜花賞」の敗戦から7番人気に留まったがレースでは後方で脚をため、直線で抜け出した「トゥザヴィクトリー」を大外から強襲、ハナ差とらえてG1初制覇を成し遂げた。
その後は7戦するも1勝も出来ず掲示板内がやっとで2000年の「阪神牝馬特別」の6着を最後に引退となった。
引退後は生まれ故郷の斉藤安行牧場(YSスタッド)、その施設と事業を継承した「ハクレイファーム」で繁殖入り。
産駒に目立つ活躍馬はいないがレディーダービー産駒の「ヴェルデグリーン」が2013年の「オールカマー」(G2)、2014年の「アメリカジョッキークラブカップ)で優勝している。
2019年で繁殖馬を引退、余生を送っていた。
ご冥福をお祈りいたします。