2015年の「皐月賞」、「ダービー」を制した「ドゥラメンテ」(牡9歳)がけい養先である北海道安原町の「社台スタリオンステーション」で31日(火)の19:00頃に死亡した。
死因は「急性大腸炎」。
同馬は2014年10月に「東京」でデビュー。
デビュー戦は2着に敗れたが2戦目の未勝利で初勝利を挙げた。
3歳になった翌2015年の初戦の「セントポーリア賞」(500万以下、現1勝クラス)も連勝し、重賞初挑戦の「共同通信杯」(G3)では道中折り合いを欠いて2着に敗れる。
続く「皐月賞」は獲得賞金的には出走が難しかったが36年ぶりのフルゲート割れとなる15頭立てとなり、出走が叶った。
ここまで4戦連を外していなくても「サトノクラウン」や「リアルスティール」に人気を明け渡し、3番人気に甘んじた。
レースは後方からとなり、4コーナーで内側から大外まで大きく斜行(これにより、鞍上のミルコ・デムーロ騎手はレース後、開催4日間の騎乗停止処分となった)、最後の直線で体勢を立て直すと強烈な末脚で早め先頭に立った2番人気のリアルスティールを交わし、重賞初制覇がG1となった。
続く「日本ダービー」では単勝1.9倍の人気に推され、レースでは道中は中団に位置し、直線に入ると坂の途中で先頭に立ち、追い上げる後続馬を振り切った。
2011年の「オルフェーヴル」以来、4年ぶり史上23頭目となるクラシック春2冠を達成。
勝ち時計2分23秒2は父の「キングカメハメハ」と「ディープインパクト」が記録した2分23秒3を0.1秒更新するダービーレコードとなった。
その後は骨折が判明し、長期休養に入ったが同年の「JRA賞」の「最優秀3歳牡馬」に選ばれた。
4歳になった翌2016年は「中山記念」(G2)で約9か月ぶりにレースに復帰。
単勝2.1倍1番人気に応えて復帰戦を制した。
その後は初の海外遠征となる「ドバイシーマクラシック」に出走したが落鉄の影響で2着に敗れた。
そして「宝塚記念」では単勝1.9倍の1番人気に推されるも最後の直線で先に抜けた「マリアライト」にクビ差及ばず2着に敗れた。
入線後、歩様が乱れて鞍上が下馬した。
その後、「競走能力喪失」と診断されて現役を引退となった。
2017年に「社台スタリオンステーション」で「種牡馬」として第2の生活がスタート。
同年は種牡馬生活1年目にして国内年間種付頭数の過去最高となる284頭との繁殖牝馬と交配された。
翌2018年1月15日に初産駒となる鹿毛の牝馬が誕生。
2018年は「ロードカナロア」の294頭に次ぐ、290頭の繁殖牝馬と交配された。
2020年に初年度産駒がデビュー。
6月から始まる「中央」での新馬戦に先駆け、「浦和」でデビューした「トーセンウォーリア」が4月24日に新馬勝ちを収め、これが産駒の初出走初勝利となった。
同年6月7日、「阪神」の2歳新馬戦で「アスコルターレ」がデビュー勝ちを収め、これが産駒のJRA初勝利となった。
2021年3月7日、「弥生賞ディープインパクト記念」(G2)を「タイトルホルダー」が制し、産駒の重賞初勝利となった。
そして、8月31日(火)19:00頃、「急性大腸炎」により死亡した。
ご冥福をお祈りいたします。