「JRA」は23日(水)、「第3回裁定委員会」で「大竹正博」調教師(51歳、美浦)に2021年6月24日(木)~8月23日(月)の2か月間の調教停止処分(※1)とした事を発表した。
(※1)調教師に関する業務を一切停止とし、処分中はトレセン内への入構、厩舎への立ち入りも禁止となる。
この件は、2020年11月7日(土)の東京4R(2歳未勝利、芝2000m、10頭立て)で1着となった「ソーヴァリアント」(1番人気、牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)からレース後の検査で禁止薬物の「カフェイン」が検出された事。
2020年11月11日の「第1回裁定委員会」で同馬は「失格」となり、着順が変更された。
また、「競馬法第31条第2号」に該当する恐れがあるとして同日、「警視庁」に「捜査届」を提出、「JRA」でも並行して捜査を始めた。
今月9日(水)の「第2回裁定委員会」の後、「大竹」調教師からの「弁明書」も提出されたが、この日の「第3回裁定委員会」で処分が決定した。
審判担当の「福田正二」理事は「原因を解明すべく、警視庁に捜査を依頼すると共に、必要な調査を尽くしてまいりましたが、残念ながら現在までに原因の解明までは至りませんでした。警察による捜査は継続されるとお聞きしていますが、これまでの経過を踏まえ、管理調教師に対し必要な処分を行いました」と文書でコメント。
この処分に伴い、2018年の「有馬記念」覇者である「ブラストワンピース」(牡6歳)や先日の「エプソムC」(G3)で重賞初制覇を果たした「ザダル」(牡5歳)を含む「大竹」調教師の管理馬全58頭は24日(金)付で「手塚貴久」厩舎へ転厩となる。
「ソーヴァリアント」は既に出走停止処分(2020年11月8日~16日)の期間を終えている為、以降も通常通りに出走が可能。
原因不明の禁止薬物事案の前例は「平成」に入ってからは、1989年の「センターアビー」の「田所稔」調教師、1993年の「ファーストサクセス」の「北橋修二」調教師に続く3例目で何れも2か月の調教停止処分となっている。
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