いよいよ今週末は「中山競馬場」で「有馬記念」が行われます。
最も注目は今春まで障害路線だったが、オーナーの意向で今夏より4年8ヶ月ぶりとなる平地に再転向した「オジュウチョウサン」(牡7歳、美浦・和田正一郎厩舎)。
7月に福島で行われた「開成山特別」、11月に東京で行われた「南武特別」と平地2連勝を挙げ、ファン投票でも10万票余りを獲得して3位にランクインし、見事「有馬記念」出走に漕ぎ着けました。
以前にも言いましたが条件馬がファン投票の優先出走権による出走は史上初です。
さて気になるのが、過去に平地・障害両方の重賞を制覇した馬が果たしているかどうかだ。
調べてみると何と11頭もいた!!
①ダイニカツフジ
平地:朝日チャレンジC(1953年)
障害:京都大障害・秋(1955年)
②タイシユウ
平地:きさらぎ賞(1966年)
障害:京都大障害・春(1968年)
③ダテハクタカ
平地:阪神大賞典(1966年)
障害:阪神障害S・春(1972年)
④メジロワース
平地:マイラーズC(1990年)
障害:中京障害S(1990年)など3勝
⑤ナムラモノノフ
平地:阪神大賞典(1989年)
障害:京都大障害・春(1991年)
⑥シンホリスキー
平地:きさらぎ賞(1991年)など2勝
障害:94年中京障害S・春
⑦ゴッドスピード
平地:小倉3歳S(1996年)など2勝
障害:中山大障害(1999年)など3勝
⑧カネトシガバナー
平地:神戸新聞杯(1998年)など2勝
障害:東京ハイJ(2001年)など2勝
⑨エーシンホワイティ
平地:ファルコンS(2010年)
障害:新潟JS(2014年)
⑩ケイアイドウソジン
平地:ダイヤモンドS(2012年)
障害:阪神スプリングJ(2014年)
⑪ソロル
平地:マーチS(2014年)
障害:小倉サマーJ(2017年)
以上。
因みに上記11頭は全て平地から障害に転向した馬。
逆の障害から平地に転向した馬の平地・障害両方の重賞制覇はまだいない。
勿論、平地・障害両方のG1制覇もまだいない。
いずれにしろ、勝てば史上初の偉業。
果たして、「オジュウチョウサン」は日本競馬界に新たな歴史を刻む事が出来るか?