今週からG1の舞台は「阪神競馬場」へと移り、2歳戦が始まる。
まずは、2歳女王決定戦「阪神JF」。
今年もフルゲートの18頭が参戦。
フルゲートは、2000年から19年連続となった。
単勝は新馬戦で2着も未勝利から重賞制覇で3連勝を狙う「ダノンファンタジー」が少し抜けた1番人気となったが、やや混戦に。
10倍未満が計4頭、10倍以上20倍未満は1頭のみとなった。
果たして、2歳女王の称号を手にするのはどの馬か?
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レースは「メイショウショウブ」が出て、後続に「ベルスール」、「ラブミーファイン」、「スタークォーツ」、「プールヴィル」らが続いた。
「クロノジェネシス」、「トロシュナ」がスタート出遅れ、「ダノンファンタジー」もダッシュ付かず、「シェーングランツ」も後方寄りとなり、上位人気馬が揃って後方からの競馬となった。
前半800mは47秒0で通過し、ほぼ平均ペース。
「ベルスール」がハナを奪って先頭に立ち、後続に半馬身ほどのリード。
先団勢が固まり4コーナーを通過。
上位人気馬は依然として後方位置のまま4コーナーをカーブ、最後の直線は外に持ち出された。
最後の直線に入り、「メイショウショウブ」が抜け出して先頭に立ち、「プールヴぃル」、「ラブミーファイン」が先団から追うが、外から後方待機の「ダノンファンタジー」、「クロノジェネシス」の2頭が併せ馬で襲いかかる!
更に馬群の中から、「ビーチサンバ」、「シェーングランツ」も脚を伸ばすも外から伸びた2頭の脚色には勝らなかった。
外から併せ馬で伸ばした2頭だが、暫くして「ダノンファンタジー」が僅かに抜け出した。
「クロノジェネシス」も懸命に食い付くが、その差はなかなか詰まらず、そのままゴールイン!!
2着に半馬身差で「ダノンファンタジー」がレースを制し、2歳女王の称号を手にした。
2戦目の未勝利から3連勝、重賞2勝目とした。
鞍上の「クリスチャン・デムーロ」騎手は「阪神JF」は初制覇、G1は昨年、昇格した「ホープフルS」の「タイムフライヤー」以来、約1年ぶりで通算3勝目。
今週は「香港国際競走」がある為、有力な騎手のほとんどが香港へ行ったが、それでも18人中2人しかいなかった外人騎手がこのレースを制した。
これで「秋華賞」から9週連続で外人騎手によるG1制覇となった。
管理する「中内田充正」調教師は「阪神JF」は初制覇、G1は昨年の「朝日杯FS」の「タノンプレミアム」以来、約1年ぶり2勝目とした。
2着は「クロノジェネシス」(2番人気、栗東・斉藤崇史厩舎)、3着は「ビーチサンバ」(4番人気、栗東・友道康夫厩舎)が入り、比較的に人気上位馬の決着となった。
「シェーングランツ」(3番人気、美浦・藤沢和雄厩舎)は直線で伸びるも4着が精一杯だった。
結果はこちら。
今年の「阪神JF」の馬券の売得金(売上げ)は116億9782万2200円(前年比98.2%)、「阪神競馬場」の入場者数は2万7193人(前年比90.5%)を記録した。
いずれも昨年より減少した。
来週は同じく「阪神」で2歳王者決定戦「朝日杯FS」。
牝馬戦は、ほぼ順当な決着となったが牡馬戦は果たしてどうなるか?