平成最後で100回目の節目となった「全国高等学校野球選手権大会」(別名、夏の甲子園)はいよいよ明日(21日)の午後、決勝戦を向かえる。
決勝に勝ち上がった高校は「金足農業」(秋田県)と「大阪桐蔭」(大阪府)。
今年はどちらが優勝しても史上初の快挙となり、高校野球の歴史に新たな1ページが加わる事になる。
まずは「金足農業」(秋田県)。
夏の甲子園出場は2007年以来、11年ぶり6回目で今大会を除くこれまでの過去最高成績は1984年のベスト4。
決勝進出は今回が初めてで秋田県勢では1915年の第1回大会の「秋田中」(現、秋田高)以来、103年ぶり、東北勢では2015年の「仙台育英」(宮城県)以来、3年ぶり9回目となった。
勝てば春夏通して史上初の東北勢優勝の快挙となる。
因みに東北以外の地区では既に優勝校を輩出している。
まだ、優勝が無い東北勢が優勝すれば第1回大会から実に103年目で全地区で優勝校が出る事となるのだ。
東北勢の決勝進出はこれまで春3回、夏8回果たしているがあと一歩の所で優勝を逃している。
2012年には春夏共に決勝が「八戸学院光星」(青森)と「大阪桐蔭」の顔合わせとなり、「大阪桐蔭」が春夏連覇を達成した。
東北勢としては3度目の正直で打倒「大阪桐蔭」に挑むのだ。
対するその「大阪桐蔭」。
夏の甲子園出場は2年連続10回目で1991年、2008年、2012年、2014年の4回優勝している。
因みに春の甲子園では2012年、2017年、2018年の3回優勝している。
正に強豪校だ。
勝てば2012年に続いて、史上初の2度目の春夏連覇となる。
これまで春夏連覇を達成した高校は以下の通り
・作新学院(栃木、1962年)
・中京商業(愛知、1966年)
・箕島(和歌山、1979年)
・PL学園(大阪、1987年)
・横浜(神奈川、1998年)
・興南(沖縄、2010年)
・大阪桐蔭(大阪、2012年)
以上7校だが、2度達成した高校はまだいない。
1998年に春夏連覇を果たした「横浜」(神奈川)は2006年に春大会制覇を果たし、その年の夏の甲子園出場も果たしたが残念ながら1回戦で姿を消した。
どちらが勝っても史上初の快挙。
高校野球の歴史に新たな1ページを加えるのはどの高校か?