「サマーマイルシリーズ」の1戦、「中京記念」(G3、3歳以上ハンデ、芝1600m、16頭立て)が「中京競馬場」行われ、大混戦の中で1番人気に推された「グレーターロンドン」が悲願の初重賞制覇を果たした。
勝ち時計1分32秒3は2017年7月9日の「若松特別」(3歳以上1000万以下ハンデ)で「ミリッサ」が樹立した1分32秒7を0秒4上回る中京芝1600mのコースレコードとなった。
レースは「アメリカズカップ」(13番人気)、「マイネルアウラート」(16番人気)、「ウインガニオン」(2番人気)の3頭が激しい先行争いを繰り広げ、前半の半マイル通過が45秒3と超ハイペースに。
一方の「グレーターロンドン」は後方10番手位の位置で進めた。
3コーナーに入った辺りから後続馬が接近、「アメリカズカップ」と「ウインガニオン」が並んで4コーナーを通過、最後の直線半ばで「ロジクライ」(5番人気)が2頭の間を割って抜け出た。
このままゴールかと思いきや、大外から「グレーターロンドン」が一気に末脚を爆発させ、ゴール前で「ロジクライ」を差し切った。
2着に「ロジクライ」(5番人気)、3着に「リライアブルエース」(4番人気)が入り、波乱が続いたハンデ戦は珍しく順当な結果となった。
先日「函館記念」(G3、3歳以上ハンデ戦、芝2000m)で1番人気馬が12連敗となったがこの「中京記念」も1999年の「エリモエクセル」を最後に1番人気馬が18連敗中であった。
19年ぶりの1番人気馬の制覇で2012年から夏のマイル戦になってから初めてとなった。
因みに1番人気馬が馬券圏内の3着以内に入ったのは昨年(2017年)の「ブラックムーン」の3着に続いて2年連続だがそれ以前だと2009年の「ヤマニンキングリー」が2着に入ったところまで遡るのだ。