開設100周年を向かえた「福島競馬場」に相応しい日となった。
朝から雨が降る中でも1694日(約4年8ヶ月)ぶりに平地レースに参戦する「オジュウチョウサン」とコンビを組む「武豊」騎手を目当てに開門前から昨年(2017年)の同じ日の約1.6倍の2658人が列を作り、予定の9:00から10分前倒しの開門となった。
その「オジュウチョウサン」が出走する福島9R「開成山特別」(3歳以上500万以下、芝2600m)は重賞はおろか、オープンでも無いレースが大物の参戦にG1並みの盛り上がりを見せた。
単勝オッズは2.0倍と障害レース程の人気ではなかったが、久々の平地参戦も関わらず、1番人気に支持された。
レースは「バレエダンサー」(11番人気)がハナを切った。
「オジュウチョウサン」も好スタートを切るが控えめに4番手でレースを進めた。
4コーナー手前で早めに先頭に立つと後続を引き離し、そのまま押し切ってゴールイン!!
久々の平地で2着に3馬身差をつける圧勝劇でゴール後はスタンドから大歓声が上がった。
これで障害の9連勝から続いて、10連勝の大台突破!
現役最強ジャンパーは平地でも強かった!!
1999年の障害グレード導入以降、障害G1を制覇後、平地レースを制覇するのは史上初。
2着に「ドリームスピリット」(3番人気)、3着に「コンボルド」(5番人気)が入った。
この勝利で平地重賞レースの登録が可能(※1)になったが平地の獲得賞金が少ない為、出走にはフルゲート割れが条件となるが、「宝塚記念」と「有馬記念」に限り、ファン投票で上位に支持されれば獲得賞金に関係なく優先権により、出走出来る。
ただし、「有馬記念」に出走してしまうと規定(※2)により、3連覇がかかる「中山大障害」に出走出来なくなる。
これまで平地・障害の両重賞制覇した馬は過去に11頭いる。
最近では「ソロル」が2014年「マーチS」(G3)、2017年「小倉サマーJ」(J・G3)と制覇している。
そして、11頭全てが平地→障害の順番で制覇しており、「オジュウチョウサン」が障害→平地の順番で重賞制覇となれば史上初となる。
勿論、平地・障害の両G1制覇した馬はおらず、史上初の快挙に向けて一歩前進した。
「開成山特別」の馬券の売得金(売上げ)は11億4320万1100円(前年比195.6%)、「福島競馬場」入場者数は1万4247人(前年比138.3%)といずれも大きくアップ。
入場者数は東日本大震災以後での土曜開催では最高を記録した。
馬券も上位人気決着で見事的中しました。
ちょっと使いすぎかな。
※1・・・平地重賞の出走条件として古馬重賞は平地収得賞金0円の未出走及び未勝利馬は出走出来ないと規定されている。
※2・・・レース出走から5日以内に実施されるレースには出走投票出来ないという規定がある。