最近、カラオケの採点をやっている人のブログやツイッターでよく耳にする言葉。
それは・・・。
「カンスト」
「カンスト」とは「カウンターストップ」(またはカウントストップ)の略語で数字がある数字以上増えなくなる(カウントされなくなる)状態の事を言います。
コンピューターゲームでスコア(得点)、ステイタス(能力値)、所持金などが増え、それらがある値になるとそれ以上増えなくなる事です。
では、なぜ最近、カラオケの採点でこの言葉が使われるようになったのでしょうか?
それは現代のカラオケ採点の仕組みにあると思われます。
従来のカラオケ採点(大体2000年前半位まで)は演奏されている曲のメロディーとマイクから入力されるの歌声を比較し、リズムや音程が一致していなければ100点(機種によっては1000点)満点から減点されていくという仕組みでした。
従って、リズムや音程を一音も外さずに最後まで歌い切る事が出来れば、めでたく100点(1000点)満点になるのです。
(当時はカラオケの採点で満点取るなんてあり得ないとまで言われましたから)
ただ、あくまでリズム、音程だけの採点なので設定されたメロディー通りに歌わず、わざとリズムをタメたり、しゃくり、こぶし、ビブラートなどの音程をずらす、震わせる歌い方をしてしまうとこれらは全てリズムや音程が一致していないと判断されてしまい、致命的な点数が出る事もよくありました。
しかし、現代(大体2000年後半位以降)では歌唱に必要な要素(しゃくり、こぶし、ビブラートなど)も採点出来るようになり、それらが優秀であれば減点だけでなく加点もする様になってます。
その結果、ドンドン加点され続け、カラオケ採点の最高点である100点満点に達するとそれ以上点数が増えなくなる為、カンスト(カウンターストップ)するという事になるのです。
従来のカラオケ採点でリズム、音程が完璧で100点満点というのではなく、これらが僅かにずれていても加点項目となっている、あらゆる歌唱技術を駆使しての100点満点となる場合もあるのです。
しかし、リズムや音程が完璧でないとはいえ、やはり100点満点ですのでそれに近いリズム、音程の正確さが必要になってきます。
一般に現代のカラオケ採点の減点、加点項目を挙げてみると・・・
減点要素・・・リズム、音程、安定性、ロングトーン
加点要素・・・抑揚(声量)、しゃくり、こぶし、フォール、ビブラートなど
でしょうか。
ただし、これは当方の憶測ですのでもしかしたら間違っているかもしれません。
また、カラオケの機種によっては同じ項目でも採点基準が異なります。
「100点取った」とは言わず、「カンストした」と言うのは現在の採点方法の仕組みにより、こう呼ばれていると思います。
勿論、「100点取った」でもいいですけどね。
↓人生で初カンストした瞬間(しかし、現在は採点仕様が変更され、この曲でカンスト出来なくなりました)
↓一時期あった謎の「99.100点」でのカンスト(こちらも、現在はプログラム変更され、お目にかかれません)