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1980年代半ば、クリント・イーストウッドがそれまでとは気分を変えて製作してみた作品の一つ。
かつて出演した『ペンチャー・ワゴン』同様、それほどうまくはない歌声を披露してみせ、
コメディーに悪戦苦闘しながら挑戦している。
ナッシュビルにあるカントリー・ミュージックの殿堂、グランド・オール・オープリーで歌うことを
夢見ている、しがないカントリー歌手。
それが監督でもあるイーストウッドの役柄だ。
ナッシュビルへ行くことになった彼は、甥(イーストウッドの長男カイルが演じている)
を連れて旅に出る。結核と闘いながらの旅でもある道中を描いたこのロードムービーは、
音楽的な完成度の高さよりも観客の涙をそそるほうに重点を置いている。
とはいえ音楽がお粗末だというわけではない。
カントリー歌手マーティ・ロビンス(彼はこの映画の公開を待たずに亡くなった)をはじめとして、
きら星のごときミュージシャンたちが登場し、音楽面でも観客を裏切らない作品に仕上がっている。
