岩佐美咲編
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近くの商店街にネパール人のカレー屋さんが開店して
家族で出かけた時の話、、。
流暢な日本語で対応するネパール人にうながされてついた席からは
キッチンの様子が良く見えた。
手前のほうで手際よくナンの生地を伸ばして窯に貼り付けているコックさんが1人。
その後ろでカレーなどを調理しているコックさんが2人の計3人が忙しそうに働いていた。
メニューに目を通す妻と美咲がくすくすと笑っているので「どうかしたの?」と聞くと
「ねえ、これ。」とメニューを指差す美咲。
そこにはセットメニューがいくつか載っていて、その最初のセットの横に
「コック長おススメ!」とプリントされていた。
「何がおかしいの?」と聞きなおす私に「ほら、よく見てこれ。」とその文字を指で
トントンと指し示す二人。
見直すと「おススメ」が「おヌヌメ」になっていた。
「こっちのサラダもこっちのドリンクもおヌヌメになってる。」と笑う美咲に妻が
「これ、教えてあげたほうがいいんじゃない?」と。
私も「そうだよな。」と同調した。
すると美咲が「もしかしてわざとってことはない?そこが口コミで広がっておヌヌメカレー
で評判になるためにって。」と言ったが、その疑問に私と妻は口をそろえてこう言った。
「それはないでしょ~。」
その不意にそろった答えを聞いた美咲はちょっときょとんとして私たちを見た後ぷっと吹き出した。
「ご注文お決まりでしょうか?」とやって来た店員さんにあわててメニューを見返して
注文を入れた。
出来上がった料理が運ばれてきて「ではごゆっくり。」と言って立ち去ってゆく店員さんを
席を立って美咲が追いかけた。メニューの間違いを教えて笑顔で戻ってきた美咲。
「わざとじゃなかったわ。」と言って食べ始めた。
どれもとても美味しくてあっという間に食べてしまった。
するとそのタイミングで店員さんがチャイを持ってきて「こちらサービスです。教えてくれて
ありがとうございます。」と手を合わせてお礼を言った。
そしてキッチンの中のコックさんも同じく手を合わせておじぎをしてくれた。
店を出て歩いていると前を行く美咲が振り返り、「みんな美味しかったね!また行こうね!」と
満面の笑顔で言った。
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最近色っぽくなったわさみん。ドキッとすることもしばしば。