パ テツロウ | スムルース オフィシャルブログ Powered by Ameba

パ テツロウ

こないだのレコーディング中、トマルさんにパーカッションを入れてもらう段になって僕が「この曲にはタンバリンを入れたいのです」と提案したら、その返答のかわりに「いま、パンダリンって言ったよね」と質された。僕はびっくりして「いいえ、言ってないです」と否定したのだけれど、まわりのみなも「言ったよ、言ったよ、確かに言ったよ」と声をそろえるのでした。
僕はわけがわからなくなって、ひどく困惑してしまいました。はっきり言ってタンバリンをパンダリンと言い間違えるなんて、そんな馬鹿なことがあるわけがないし、たとえ万が一にあったとしても、パンダと口にしたところで自分で気がつくに決まっているのです。むしろ、パの時点で気がつこうものです。
この世の中で、パから始まる言葉なんてごく限られているのです。そして、言葉のしょっぱなからパと発音するにはそれなりのエネルギーと心の準備というものが必要なのです。それを自分で気がつかないまま言い間違えるなんて、どう考えたっておかしいのです。そうだ、そうだ、そうではないか。
これはぬれぎぬです。冤罪です。僕の人生をむちゃくちゃにしようとする暗黒組織の陰謀です。
それでもなお、みなが「いいや、きみはパンダリンと言ったよ」と言うならば、ああ言うならば、ひょっとすると僕はパンダリンと言ったのかもしれない、あるいは言ったらしい、あるいは言った気がする、あるいは言ったと思う、あるいは言いました。ああ言いました。ごめんなさい。ああごめんなさい。
なんだかかわいいのでべつにパンダリンでいいじゃないか。

と、このようにあらそいもなく仲良く平和にレコーディングは進行中です。
ちなみにトマルさんはこないだでドラム入れが完パケとなりました。お疲れ様でした。素晴らしいドラムをありがとう!