ネオアン:レイン×アンジェ


十五夜→お月見→キリセの風習→ヒュウアンだよね!
・・・の、予定だった・・・はずなんですが・・・orz
(かろうじて前半にその名残があるかんじ)
 
 
 
 
 
 
 
 




「キリセでは、月にはウサギが住んでいると言い伝えられている」
「まあ、可愛らしい。キリセの方は、とてもロマンチックなのですね」

今日の夕食会は、ヒュウガの故郷の風習になぞらえているらしい。
テーブルを飾る花はススキという。…俺には、ただの枯れ草にしか見えないんだが。

「月といえば、こんな話もある」
いつになく口数の多いヒュウガが語った物語。
美しい女が、求婚者たちを見捨てて、月へと還ってしまうという。
アンジェは目を輝かせて、その物語を聞き入っていた。




夜も更けて、満月が中天を傾きかけた頃。

研究が煮詰まってきたので、息抜きに庭に出てみることにした。
花壇を通り抜け、東屋の片隅に、その姿はあった。
月明かりに照らされたその庭でも、彼女はひときわ輝いていた。

「…アンジェ」

透けるように光る長い髪。
胸元に揃えていた手を、彼女は天に向かって伸ばした。

月光が、アンジェを包む。


「…行かないでくれ!」

俺は彼女に駆け寄った。その手を掴み、薄い肩を引き寄せる。
「行かないでくれ、連れていかないでくれ!」
その光から彼女を庇うように、俺は月を背にしてアンジェを抱きしめた。
「アンジェ、君が月へ還るなんて、俺は許さない!」


そのまま数刻が過ぎた。

抱きしめられたままの状態で、アンジェの頭がふわり、と揺れる。
「行かないわ。どこにも」
その微笑みに、ああ、彼女は真実女王の卵だ、と俺は思った。

アンジェリークの温かい手のひらが、レインの頬に触れる。
「―― 大丈夫、私はここにいます」







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オーロラ出現が秋だといいなあ。