ひとりひとりの人生に、スポットライトを当てて紡ぐ物語、" 数秘と奏でるストーリー4 "
1から読んでいただけましたら幸いです。


野球部のメンバーは、小学校時代に共に野球をしてきた友だちが多く、彼はいつも友だちと在った。友だちを大切にし、求め求められのいい関係を築いていた。彼の" Baseの数秘6 "は、愛を与え受け取り、愛の循環によって光り輝く、そんな才能であった。

そんなだったので、友だち関係は良好だった。
そのままでいられたら、居心地が良く楽だったかもしれない。
だけれど、野球部のキャプテンとしてチーム全体をみた時から、悩みが生じるようになった。

チームに対して、態度で見せていくキャプテンを目指してみた。
朝早く登校し、率先して一人で行動してみた。
自主練をしたり部室の掃除をしてみたり。
自分なりに考え行動してみたものの、仲間にも後輩にも思い描くように伝わることは難しかった。
一人空回りし、孤立していく自分を感じ、怖さを覚えた。

この全ての経験は、彼の人生を俯瞰して見たときに、彼の後の人生の使命となる " Missionの数秘5" の伏線にすぎないが、その渦中にいる時間はとても苦しい。
ただ、
『人生に、無駄なことなど、一つたりともない。』

仲間を引っ張っていく「いわゆるThe・リーダー」という形を取るのでは、自分自身の毛色が違うこと、その在り方ではチームがうまく回っていかないことに、彼は気づき始める。

何よりも、その在り方では、自分自身の心がとても苦しかった。

自分を生かすこと、自分を愛することを、無意識に同事に学んでいた。


肩の力を抜いてみた。
理想を追い求めて、一人で頑張る必要はなかった。
愛を交わし合う仲間がすぐ側にいた。
声を掛けて、共に在ることを選び始める。


その頃、彼の最大の人生テーマである " Talentの数秘9"への布石が水面下で動いていることを、彼はまだ知らない。


つづく。