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いつか旅立つ日が来たとしても

ひとりと一匹と、その日々のこと。

10年前をふと思い出す

相変わらずクソ共にまみれた

クソッタレの世界だったが

おまえが帰りを待っていてくれたから

やり過ごせたんだと思う



相変わらず

おまえの冒険は続く

その外出の仕方も、大胆になって

帰宅するオレとすれ違いに、外に出て行く

それでも、やはり2メートル先の

柵の隙間から覗くのが精一杯の様子で

しばらく眺めていると戻ってくる

おまえは何を探していたんだろう