吉田南さん、バイオリン部門６位 エリザベート音楽コン、奈良出身

吉田南さん、バイオリン部門６位　エリザベート音楽コン、奈良出身

2024年6月2日 11時03分 （共同通信）

エリザベート王妃国際音楽コンクールの決勝で演奏を終えた吉田南さん＝５月３１日、ブリュッセル（共同）

　【ブリュッセル共同】

世界的な演奏家への登竜門、エリザベート王妃国際音楽コンクール（バイオリン部門）がベルギーの首都ブリュッセルで１日まで行われ、吉田南さん（２５）＝奈良県出身＝が決勝に進み、６位に入賞した。吉田さんは授賞式後「歴史あるコンクールで入賞できてうれしい」と話した。

　今年のバイオリン部門決勝は１２人が進み、５月２７日～６月１日に行われた。吉田さんは５月３１日に英作曲家エドワード・エルガーの曲などを演奏し、スタンディングオベーションが起きた。

　吉田さんは５歳でバイオリンを始めて高校卒業後に渡米、ボストンのニューイングランド音楽院の修士課程を修了した。２０２１年にはドイツのハノーバー国際バイオリン・コンクールで入賞し、２２年の米国のインディアナポリス国際バイオリン・コンクールで３位に入った実績がある。

　エリザベート王妃国際音楽コンクールはショパン国際ピアノコンクールなどと並ぶ世界最高峰の音楽コンクール。バイオリン部門のほかにピアノ、チェロ、声楽の各部門があり毎年１部門ずつ行われている。

 

【第１位】

25,000ユーロ（約427万円）
Dmytro Udovychenko（ウクライナ）

【第２位】
Joshua Brown（アメリカ）
【第３位】
Elli Choi（アメリカ）
【第４位】
Kevin Zhu（アメリカ）
【第５位】
Julian Rhee（アメリカ）

【第６位】

8,000ユーロ（約137万円）

吉田    南

奈良県出身。5才からヴァイオリンを始め、桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業後、渡米。フルスカラシップを得て、ボストンのニューイングランド音楽院在学中。

VIOLIN 2024

ファイナルは5月27日から

吉田以外のファイナル進出者

Hana Chang（アメリカ）
Dayoon You（韓国）
Karen Su（アメリカ）
Ruslan Talas（カザフスタン）
Anna Im（韓国）
Elli Choi（アメリカ）
SongHa Choi（韓国）
Julian Rhee（アメリカ）
Kevin Zhu（同）
Dmytro Udovychenko（ウクライナ）
Joshua Brown（アメリカ）