国際的に活動 ソプラノ歌手の日比啓子さん死去 71歳、
日比 啓子さん(ひび・けいこ=ソプラノ歌手、元東邦音楽大学総合芸術研究所特任教授)12日、骨髄腫で死去、71歳。葬儀は近親者で営む。
東京芸大大学院修了後、ドイツに留学し、シュツットガルト音楽大学を卒業。エリーザベト・シュバルツコップやエルンスト・ヘフリガーら名匠に師事し、スペインのマリア・カナルス国際音楽コンクール最高位、ミュンヘン国際音楽コンクール3位(1位なし)など数々の国際コンクールで上位に入賞した。
オペラ歌手として国際的に活動しつつ、ドイツ歌曲のリサイタルも数多く開いた。
日比さんは、東京藝術大学音楽学部を経て大学院(オペラ専攻)を修了し伊藤亘行氏に師事。ドイツ政府給費留学生(DAAD)として、シュトゥットガルト音楽大学を首席で卒業し、宮廷歌手シルヴィア・ゲスティ教授の一番弟子となりました。リート解釈をコンラート・リヒター教授に、エリーザベト・シュヴァルツコップ、エルンスト・へフリガーにも師事しました。
スペインのマリア・カナルス国際音楽コンクールで最高位、メンデルスゾーン音楽コンクール1位、ミュンヘン国際音楽コンクール3位(1位なし)、ジュネーブ国際音楽コンクールで銅賞など多数受賞。
ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場ゲルトナープラッツ・テアターにスカウトされ、1978年から81年までソリストとして専属契約を結び、多数のオペラ、オペレッタの舞台を踏みました。
1999年にライプツィヒのメンデルスゾーン・ハウスの「日曜コンサート」、2004年にはウィーンの日本大使館にてコンサートを開催。
2007,08年にはウィーンにてゲスティ教授とともに声楽マスタークラス、コンサートを開催するなど、幅広く活躍しました。
帰国後も国内でオペラ、オペレッタの舞台等に多数出演。
特に『ヘンゼルとグレーテル』は、ミュンヘン歌劇場デビュー以来10年以上歌い続けたグレーテル役で、1984年より4年間連続文化庁の公演として全国50箇所以上を縦断しました。
また、ドイツ・リートを中心とした「日比啓子ソプラノリサイタル」を50回以上開催、日本を代表するリート歌手として高い評価を得ました。
CDは『歌の翼に』『ドイツ・ロマンティック歌曲集』『花によせて』『マイ・フェイヴァリット・ソングス』(カメラータ・トウキョウ)、『コールユーブンゲン』(フォンテック)などをリリース。『名曲アルバム』『題名のない音楽会』、放送大学『ドイツ語講座』などのテレビ番組にも出演しました。
東邦音楽大学総合芸術研究所教授、東京藝術大学講師、国立音楽大学講師、南京郵電大学客員教授(中国)などを務め、後進の育成にも取り組みました。
[日比啓子 ディスコグラフィー]
●マイ・フェイヴァリット・ソングス~私の愛する歌(CMCD-28298)
●ドイツ・ロマンティック歌曲集(25CM-206)
●花によせて(30CM-456)
天寿を全うされた&天命を果たされた~と思います
謹んでご冥福をお祈り申し上げます
「元旦(門松)は 冥土の旅の 一里塚
めでたくもあり めでたくもなし」
一休宗純(=臨済宗大徳寺派の室町時代の僧侶)=
=http://www.zen-essay.com/entry/kadomatsu
僕の母の里方も同じ臨済宗
建長寺派~立川市 普済寺=http://www.fusaiji.or.jp/
寺の忙しい月は一般と反対に(=二*八月)
=寒い*暑い!2月と8月なのです
~(=その”後の”法事も~)
「有る程の 菊投げ入れよ 棺の中」 (夏目漱石)
END