1980年アメリカ。ジーナ・ローランズ主演。シャロン・ストーンのほうじゃありゃせん。ローランズの夫、ジョン・カサヴェテス監督作品。ハードボイルドサスペンス。ヴェネチア映画祭金熊賞受賞。NHKのBSで放送していたので数十年ぶりに見た。
マフィアの金を横領した男の一家が惨殺される。生き残った男の子は同じアパートに住むおばさん、グロリアに託される。子供嫌いだというグロリアだが、切羽詰まった状況に巻き込まれていく。
非常にリアルでクールな映画。途切れない緊張感。何十年か前に一度見て、ジーナ・ローランズがかっこよかったのと、途中の「人生って厳しいのよ」というグロリアの台詞とラストシーンだけ覚えていた。この映画の醍醐味の一つは近所のおばさんグロリアがどんどんかっこよくなっていくところだ。シャロン・ストーンがいい女なのとは違う質のカッコよさ。いうなればローランズは昔のフランス人女優のようだ。最初に銃撃するシーンは「ゴッド・ファーザー」のレストランのシーンを思い出す。
この映画が追い求めているのはハードボイルドな設定にあって、あくまでリアリズムだと思う。リアリズムの追求あっての緊張感だ。
そうはいっても、あのヒールで逃走するグロリアはすごい。鍛えている人は違う。
